希蝶 のコメント

 失礼します。今回もコメントやブログをあまり読めない情況ですが、今晩7時の「オドレら正気か?」関西ライブ、楽しみです。

 SPA!の方の感想も記します。

 「ウクライナの女をレイプしてもいいよ」と許可するロシア兵の妻の言葉が真珠られない、もとい、信じられないと思いました。配偶者が自分以外の行きずりの女と関係を持つというのは、片方にとって許すべからざる一大事なのに、それを許可できる神経。殊に、(少し偏見を記しますが)男性ではなく、女性がそれをOKする心理が変です。嫉妬心が生まれないのでしょうか?多分、その妻はウクライナ人に対する差別感情を持っていて、日本の穢多非人差別同様、白人の有色人差別のように、ウクライナ人を人間として見ていないのでしょう。差別感情ここに極まれり、といった感じです。

 加えて、ロシア兵が11歳の少年をレイプし、椅子に縛り付けた母親に無理矢理見せた、というくだりで、私は 『レ・ミゼラブル』の最初の方にこういう場面があるのを思い出しました。授乳中の新教徒の母親から赤ん坊を引き離し、母親の乳房を赤子に見せて、赤子が泣き叫ぶ様を見せて、新教徒からの改宗を迫る、という異端審問官の話が語られているのですが(『レ・ミゼラブル』第一部 フォンティーヌ 十「司教未来の光に直面」より)、つまり、母親に我が子の苦悶の様を見せつけて、心理的な拷問を加える、というところが共通しているような気がしました。
 私が『レ・ミゼラブル』を読んだのは、高校に入学した頃だったように覚えていますが、(カレーさんではないのですが)ビビアン・スーの写真集を何も知らずに購入し、ぎょっとしたときと同じような衝撃を受けました。恐らくヴィクトル・ユゴーはこの場面にそんなエロチックな意図をこめていたわけではなく、彼が王政や帝政ではなく、フランスの共和制の信奉者であることを表明しただけなのでしょうが、宗教にせよ、国家の独立にせよ、誰かに強いられて渇望するものではなく、自分から自然に生きる権利として、それこそ「実存」として求めるものだろうと思うのです。私たち日本人は、あたかもそれが空気のように当たり前に存在し、当然であるかのように享受しているものでも、いざとなったら権力とか外圧などで、いとも簡単に失ってしまうかも知れない。そのことをこそもっと自覚すべきであろうと思いました。
 
 以上、くだらない話でした。それでは、今晩のカレーせんべいさんやたけし社長との生放送、楽しみにしております。
(先に投稿した内容を、修正・改訂しました)

No.139 27ヶ月前

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