こんにちは。お昼のよしりん先生のブログ、拝読致しました。 今の日本は非合理的な『格差』が非常に深刻で、「意識せずとも貯金が増えていく勝ち組」と「ギリギリの生活を強いられていて貯金が出来ない負け組」に分かれてしまっております。 運の良し悪しだけで、極端な格差が生じる……就職氷河期世代限定の話かと思っておりましたが、就職氷河期後の恵まれているはずの若い世代でも『ジニ係数』(貧富の格差を表す指標)が非常に悪化しており、様々な要因で人生に順調さを欠いてしまうと、今の日本では塗炭の苦しみを味わうこととなってしまいます。 これは完全に政治による失敗で、個人の努力でどうにかなるものではありません。 小田急線と京王線の電車内で、若者が相次いでテロ事件を起こしましたが、就職に有利な状況に置かれているはずの若者ですら「絶望」して自暴自棄になる場合もあるのが、今の日本です。 若者や子供の自殺が多いのも、自己の責任とは関係ない外的要因で不利な状況に陥っても『自己責任』で片付けられる冷酷な社会に「絶望」せざるを得ないという、「勝ち組」以外には非常に息苦しい世の中となってしまったのが、大きな要因として挙げられると思います。 「勝ち組」「負け組」は、単に経済的な格差だけではなく、人間としての尊厳や幸福を享受出来るか出来ないか、という深刻な状況にあります。 また、「勝ち組」と「負け組」の生活圏や交友関係は完全に分かれてしまっており、日本は『分断国家』になりつつあります。「勝ち組」には「負け組」の困窮具合が見えないような仕組みが出来上がってしまっております。 SNSの書き込みで、「もはや『結婚』や『子育て』って、勝ち組の娯楽みたいになっちゃったね」というものに多くの「いいね!」が付いていたのを見た事があります。これが現実です。 以前、山本太郎氏が貧困問題を念頭に置いた上で「憲法どころじゃない!」と発言し、これを受けてよしりん先生は「山本太郎終了!」とコメントされましたが、貧困や困窮の現実を知れば知るほど、立憲的改憲を論じるためにも「非合理的かつ極端な格差の解消」は極めて緊急度が高い課題だと思います。 もちろん、憲法が空文化しているが故に「健康で文化的な最低限度の生活」が保障されているとは言い難い状況を招いている一面もあるので、立憲的改憲も喫緊の課題ではありますが、順序としては現行憲法でも保障すると言っているものをきちんと保障するのが先だと思います。 私がここのコメント欄で、少し浮いているかな?と思いつつ「経済」の話題を取り上げるのも、日本が完全に『分断国家』となってしまうのを危惧しているからです。 分断国家になってしまえば、天皇制を支える「国民の総意」まで崩れてしまいかねません。 長文失礼致しました。 もちろん、よしりん先生が世の中の状況を良くご存知の上で、あえて書かれたのだろうと思っております。
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こんにちは。お昼のよしりん先生のブログ、拝読致しました。
今の日本は非合理的な『格差』が非常に深刻で、「意識せずとも貯金が増えていく勝ち組」と「ギリギリの生活を強いられていて貯金が出来ない負け組」に分かれてしまっております。
運の良し悪しだけで、極端な格差が生じる……就職氷河期世代限定の話かと思っておりましたが、就職氷河期後の恵まれているはずの若い世代でも『ジニ係数』(貧富の格差を表す指標)が非常に悪化しており、様々な要因で人生に順調さを欠いてしまうと、今の日本では塗炭の苦しみを味わうこととなってしまいます。
これは完全に政治による失敗で、個人の努力でどうにかなるものではありません。
小田急線と京王線の電車内で、若者が相次いでテロ事件を起こしましたが、就職に有利な状況に置かれているはずの若者ですら「絶望」して自暴自棄になる場合もあるのが、今の日本です。
若者や子供の自殺が多いのも、自己の責任とは関係ない外的要因で不利な状況に陥っても『自己責任』で片付けられる冷酷な社会に「絶望」せざるを得ないという、「勝ち組」以外には非常に息苦しい世の中となってしまったのが、大きな要因として挙げられると思います。
「勝ち組」「負け組」は、単に経済的な格差だけではなく、人間としての尊厳や幸福を享受出来るか出来ないか、という深刻な状況にあります。
また、「勝ち組」と「負け組」の生活圏や交友関係は完全に分かれてしまっており、日本は『分断国家』になりつつあります。「勝ち組」には「負け組」の困窮具合が見えないような仕組みが出来上がってしまっております。
SNSの書き込みで、「もはや『結婚』や『子育て』って、勝ち組の娯楽みたいになっちゃったね」というものに多くの「いいね!」が付いていたのを見た事があります。これが現実です。
以前、山本太郎氏が貧困問題を念頭に置いた上で「憲法どころじゃない!」と発言し、これを受けてよしりん先生は「山本太郎終了!」とコメントされましたが、貧困や困窮の現実を知れば知るほど、立憲的改憲を論じるためにも「非合理的かつ極端な格差の解消」は極めて緊急度が高い課題だと思います。
もちろん、憲法が空文化しているが故に「健康で文化的な最低限度の生活」が保障されているとは言い難い状況を招いている一面もあるので、立憲的改憲も喫緊の課題ではありますが、順序としては現行憲法でも保障すると言っているものをきちんと保障するのが先だと思います。
私がここのコメント欄で、少し浮いているかな?と思いつつ「経済」の話題を取り上げるのも、日本が完全に『分断国家』となってしまうのを危惧しているからです。
分断国家になってしまえば、天皇制を支える「国民の総意」まで崩れてしまいかねません。
長文失礼致しました。
もちろん、よしりん先生が世の中の状況を良くご存知の上で、あえて書かれたのだろうと思っております。