roku のコメント

『反米という作法』を読み終えました。「作法」とはなんぞや?と思っていましたが、よしりん先生の「あとがたり」で、納得しました。私も若い頃からあのような酷い目にあったのになぜこうも日本人は米国が好きなのか?と違和感をかんじていました。いえ、私自身も米国の文化に愛着を覚えてきたのは事実です。が、それだけでは、なんだか居心地が悪いと感じていました。おふたりはそれ自体を否定されているわけではありません。ただ、米国から私たちを護ろうとして戦ってくれた英霊達へのマナーとして、そういう気持ちももちなさいよ ということでした。

読後は非常に爽快です。おこがましいですが、私が進もうとしている方向は、それほど間違っていないのかも と思うことが出来ました。やっぱり少数派ですけれど。 お二人の話が乾いた砂に水が染みこんでいくようでした。

しかし、すべてを理解したとはいえません。例えば、西部邁先生の仰っている「自由も平等も博愛も、全部歴史につながらなければ単なるたわ言になる。」(ここは理解できます)「それに代わる新しい価値・規範の標語は(略)つまり『活力・公正・節度』でなければならない~」というところです。先生もご説明して下さっていますが、私の経験不足のせいか、しっくり分かりません。

どれだけ、本当に自分のなかに取り込めているのか、わかりませんが、今はとても満たされた気持ちです。
遅まきながら、良書を生み出して下さりありがとうございました。 本人が選ばれたとはいえ、現在、西部先生がいらっしゃらないのが心底残念に思いました。

No.89 32ヶ月前

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