しかし、戦後GHQはこうした「日本的感受性」を棄てさせようとしむけた。「やがて日本人は全世代からの教えに背き継承の連鎖を断ち切ろうとしてきた」「『日本的感受性に基づく道徳を事実上裏切り」「日本社会をそうした感受性とは無縁のものへ改造しようとしてきた」「それについてにほんじんは半ば無意識のレベルで罪悪感や不安感を覚えてきたのではないか」
「米国から導入した明示的な意識のレベルの道徳観に合わせ、伝統的、土着的で関係思考型心理的傾向やそれに基づく慣習や社会構造などを壊そうとしてきた」（新自由主義の導入、グローバリズムへの傾倒を念頭におかれています）「しかし、それらはむろん簡単に改造できず、罪悪感や不安感の高まりにさいなまれている」こうしたことにより、ナショナルアイデンティテーが不安定になっていると氏は述べられています。