配信お疲れ様です。ウクライナ人の勇敢さには感服しました。お笑い芸人を国民の代表にする国なぞ瞬殺だとプーチンは思っていたでしょうが、そんなに世の中は甘くありませんね。当初の下馬評通り、二日で首都を落とせなかった時点でプーの負けじゃないでしょうか。

自称保守派は思想がないから論理が貫徹しない、小林先生の主張は正にその通りです。かれらにあるのは「世間」だけです。西側の世間の理屈にどっぷり浸かっている人々が、いまさら侵略戦争はいけませんとは説得力がありません。しかし、それに気が付かないのが大方の日本人でしょう。イラク戦争は既に忘却の彼方、北方領土交渉でプーチンにすり寄った安倍政権を支持していた人たちはまったくの無反省。その場その場の空気だけで正義がコロコロと入れ替わる。見ていて恥ずかしくなります。

さて、小林先生と他の論者の大きな違いの一つは「思考の軸」だと思います。コロナに関してはインフルエンザと比べてどうか、ウクライナ問題は日本の国益にとってどうかが軸になっている。そして核には死生観がある。価値相対主義は、何を言っても言わなくても同じという結論に行き着く点でニヒリズムに陥るのであり、であれば力の論理が世の中を支配する現実にまったく無力になります。いま起こっていることが我が国、我が身に降りかかったらどうするか、それを真剣に考えないとただの「お遊戯」になります。