gotorin(HaruP) のコメント

インターネットで主に流布されている陰謀論にはエンタメとしての面白さがあり、個人的にはとても興味が湧きますが、信じそうになる度に一定の距離を置くべきであると自戒するようにしています。

コロナでも真偽不明の陰謀論が飛び交っており、ワクチン慎重派の意見も一緒くたにされてしまうこともあり、やはり「事実関係」「論理」でもって、社会生活を営むうえで培ってきた常識を踏まえた不断の思考と行動を行っていくしかないのでしょう。

(もちろん陰謀論とは簡単に片づけられない大手メディアのプロパガンダ的な報道や報じていない情報はあり、インターネット全盛となった現代の戦争では、苫米地博士が指摘している「情報戦」だけでなく「認知戦」が行われている実態は参考になる視点ではあります)

陰謀論について、WJFプロジェクトというネトウヨ言説と戦うブログ(現在は更新を停止)での論考を紹介します。

なぜ、陰謀論に共感をもてないか。
http://wjf-project.info/blog-entry-606.html


(要点箇所を引用)

「陰謀」は、英語で"conspiracy"と言います。
語源をたどれば、con「共に」+ spiro「息をする」という意味です。

以前、"Dum spiro, spero." (While I breathe, I hope.) 「息をする限り、私は希望を持つ」というラテン語の表現を紹介したことがありますが、この表現を元に考えれば、「共に息をする」とは、「共に願いを共有する」という意味に敷衍することができるかもしれません。
特定の集団の「陰謀」(共有された願い)が、他の人間の集団の「陰謀」(共有された願い)を圧倒して、世界を一元的にコントロールするということは、果たしてあり得るのでしょうか。
略)
特定の人間の集団が存在すれば、そこに「陰謀」(共有された願い)が存在するのは、誰にも否定することのできない明白な事実です。
この世界には「陰謀」(共有された願い)などというものは存在しないと考えるからではなく、むしろこの世界はありとあらゆる種類の「陰謀」(共有された願い)にあふれており、特定の集団が仮にどんなにパワフルな権力をもつとしても、彼らの「陰謀」(共有された願い)だけが、他の様々な集団の「陰謀」(共有された願い)を圧倒して、一元的に世界をコントロールするなどということは現実に考えられないと思うからです。
略)
陰謀論を振りかざす人たちは、特定のパワフルな権力集団のみが「陰謀」(共有された願い)をもくろみ、それ以外の人間は、まるで、一方的に操られるだけの意思を持たない受身な客体にすぎないかのように語ります。そのような世界観や人間観にも、私はなじめません。まるで、特定集団の権力を誇大視することによって、私たちに意思の放棄を迫っているかのようにすら感じられるからです。

終わり)

ともあれ、今回のウクライナ問題は、国際秩序において認められている国家の主権を犯す軍事侵攻がプーチンの主導で行われていることと、それに抗うウクライナは主権国家を守るための戦いを続けていることは明白であり、この視点がまずは主軸でなければならないと思うところです。

No.58 32ヶ月前

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