生放送でも触れられていましたが、楊井弁護士が指摘したオミクロンでまん延防止措置の「特措法違反」指摘は大事ですね。

～政令で定める要件は、当該新型インフルエンザ等にかかった場合における肺炎、多臓器不全又は脳症その他厚生労働大臣が定める重篤である症例の発生頻度が、感染症法第六条第六項第一号に掲げるインフルエンザにかかった場合に比して相当程度高いと認められること～

「コロナ脳意識の高い系論者」の人々から決定的に欠落しているのは、インフルエンザとの比較という視点です。コロナに罹ると誰かが死ぬでしょ？だから自粛するのは当たり前でしょ？という世間体を作り上げることにご執心のかれらは、ではインフルエンザではなぜ一連の規制措置を取ってこなかったのか、という疑問に筋道を立てて答えることは出来ません。

感染症に限らずですが、我々が生きることは移動や食事一つにしたって人が死ぬ/殺す可能性があるのです。ですから、どこかで「このリスクは許容する」という合理的判断を下さねばならない。つまりは「落としどころ」とか「線引き」です。感染症に関しての常識的な線引きは、毎年多大な流行を繰り返してきた「インフルエンザ」でしょう。このたった一つのこと、小林よしのりが「いの一番」に気が付いたことが、なんと2年経ってもまだ分からない連中がいる。人の命を守る行動をして何が悪いんだ、決まりを守らない奴が悪いんだと開き直るかれらは、その自分たちの「偏狭な倫理」の押し付けが、人の生きる可能性を狭め、社会を棄損し、貧困や自殺を生み出していることに気が付いていない。いや、そこから目を逸らして続けている。