青ネギ のコメント

……しかし、『生活保護』が使いづらい制度である事に変わりはないと思います。

遠方に住む、持病があって生活保護を受給していた知人が音信不通になってしまいました。
彼は若い頃、上京して普通に働いていたものの、精神疾患を発症し、帰郷して療養していたそうです。
程なく生活保護を受給するようになったそうですが、かなり苦労も多かったようです。話を聞けば聞くほど「それじゃ、治るもんも治らないだろ!」と思いました。

不正受給を防ぐためにやむを得ないとはいえ、「少々行き過ぎでは?」と思う話も。
特に精神疾患(精神障害)の場合、五体満足なのだから本当は働けるはずという強い偏見を持っている役所の人間も少なからず居て、常に就労圧力を掛けられる状態だったそうで、彼もかなり無理をして一時的に非正規雇用で働いて病状を悪化させました。働いた分は保護費を減らされ、増えることはありません。
また、定期的に預金通帳と財布の中身と自宅の内部を全て詳しく調べられ、ある時、新品の本やCDがある事を指摘され、小一時間ほど「説教」を喰らったそうです。
安倍政権下で生活保護制度の「切り下げ」が行われて、かなり生活が厳しくなったと、彼もこぼしていました。

重い持病がある方ですらこんな感じですから、ただ単に失業したという健康な方が生活保護を受給しながら生活するのはもっと大変なのでは、と推測出来ます。
憲法で保障されている、「当然の権利」なんですけどね。
社会の仕組みがこんな状態では、おちおち子作りも出来ない、と考える国民が増えるのも必然ですね。

でも、生活保護の申請はためらわないで下さい。日本の福祉は「申請主義」なので、黙って耐え忍んでも行政が勝手に助けに来る事は無いですから。
生活保護に至らなくても、他に使える福祉制度も多少はあるようです。緊急小口資金とか。無いよりはマシといった程度かも知れませんが、使えるものは使って生き抜きましょう。

No.182 32ヶ月前

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