希蝶 のコメント

 約束通り、早めの感想です。

〇 ゴーマニズム宣言・第446回「森永ヒ素ミルク事件 前編」
 この前からの関連性で、森鴎外の話を出しますが、彼は「最後の一句」という小説で、登場人物にこういうセリフを言わせています。「お上の事に間違はございますまいから」。このセリフにはむしろお上のすることにも間違いはある、という逆説が含まれているように感じます。その鴎外ですら、脚気のことでは自身のメンツとプライド、信仰に凝り固まってしまったのだから、人間や、その集まりである集団や組織のすることに正解などないのだな、と感じさせられました。
 これだったら、まだ天然痘対策で、全国の国司に文書を送り、感染症に対する適切な対策を取ろうとした律令政府の太政官とかの方が、まだ「百姓」(ひゃくせい)のことを思い、徳に基づく政治を行っているのではないか。少しインターネットを調べてみましたが、森永乳業が明らかに責任転嫁を子会社にしています。大企業の利害が優先されて、本当に守らなければならない国民の権利がないがしろにされている。こんなのは、まだ「人権」という概念のない古代や中世の話だろうと思っていたら、こんな近現代にも起こっている。役所とか国の機関はどうしてこうも大企業や自己の権益のようなものを保守しようとして、過ちて改めざる、という態度をとるのだろう。国の機関はいったい何のためにあるのだろうか。
 そして、こういう問題に対する運動をする側が、お上にたてついている、被害者ぶっているといった風潮は、足尾銅山事件などと同じなのだな、という気もしました。なぜか、こういう場合、被害を受けた側がいけないと言った意見が多数になるような気がするのですが、気のせいでしょうか。
 妹尾左知丸先生は、この事態を知っていたのでしょうか?
 私は厚生労働者が一回解体して、再構築されて欲しいと切に願います。年金の問題とか、いろいろありますが、こういういい加減なことをした役所は一度なくなって、責任をとって欲しい、そんなことを思いました。こういうことを考えてしまう私は過激なのでしょうか。
 こういう事態が、これから日本国民の8割の大部分にまで及ぶのかと思うと、暗澹たる気分です(今も5割の人が、砒素中毒の症状で苦しんでいるのだとか)。いったい、政府はその責任をどこから捻り出すのか、と。以上、ありふれた感想になってしまいましたが、何とかワクチン接種をしてしまった人のスパイク蛋白質を対外排出する研究がなされないか、と祈ります。

No.51 36ヶ月前

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