the_k のコメント

お疲れ様です。スパの最新話読みました。
これまでのコロナメカニズムの集大成とも言うべきまとまり方でした。

一つ気になる点があるとすれば、宮沢先生が以前に仰られた、「糞口感染はないだろう」「便内には感染力を保ったウイルスはほとんど居ない」という点ですね。

何故、新型コロナは糞口感染が成り立つのか?
井上先生は「感染力が強いため」と仰られていました。
それはつまりこう言うことではないかと思います。

「ウイルスの感染力の強さは、環境に対するロバスト性、もしくは適応力の強さに直結する」

我々の視点からウイルスの感染力を考える時、どうしてもこちらに及ぼす被害、つまり攻撃能力の強さとして認識してしまいがちです。
しかしウイルス側から見ると、感染力というのは生存能力であり防御力、しぶとさ、全滅しにくさのバロメータなんですよね。
ウイルスは感染することで個体数を増やすわけですから、感染力とは勢力の回復力、兵の補充能力、兵站、ウイルス全体としての生命力、と言うことになりますね。

そうやって改めて考えてみると、新型コロナというのは非常に環境への適応力が強いのが分かります。
本来なら土着の風土病だったのが世界中で感染したり、春夏秋冬お構いなしで感染したりするのも、感染力の強さからくる環境への適応力なんだと考えると腑に落ちます。

この2年間はコロナウイルスが生存圏を広め続けた2年と言えるかも知れません。
だから元々の生存圏であった東アジア人は被害が少なく、それ以外では未知との遭遇として大きな被害を被ったのでしょう。

とまぁ、こう考えると糞口感染が成り立つ理由も見えてくるでしょう。大便の中でも感染力が保てるほどに、適応力(=感染力)が強まったため糞口感染が成り立ったということでしょう。
そして宮沢先生は従来のコロナに詳しいが故に、従来の感染力から来る常識で考えた結果、「糞口感染はない」と考えられたのではないでしょうか?

No.12 36ヶ月前

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