roku のコメント

よしりん先生の『コロナ論2』から、「テレビはリアルな場にフィクションを入り込ませて、架空の話と現実の話をごっちゃにしてしまう。そして、虚構と現実を見分ける感性を失った大人が大量に発生してしまった結果、誰も彼もが騙されて、いともたやすく全体主義が形成されるという事態を目の当たりにすることになってしまった。」と、いう箇所を読み、私は、ポストモダニズムという言葉を思い出しました。これは、現代の文化、芸術や世間にみられる主義のひとつなのですが、私が、大学で学んだときに、アメリカ文学の先生から教えて頂きました。私は、イギリス文学専攻でしかもモダニズムの作家を研究対象としておりましたので、興味半分で聴いていたのですが、ポストモダンというのは、文学というのは、最初の頃は、人間が物語をつくり、それを読者が楽しむという関係だったのが、現代では、マスコミ、メディアの発達により物語を一度に多くの人々が読んだり観たりすることが可能になったために、物語が大きな影響力を持ち、人が物語につくられるようになってしまった、つまり、素敵な人気ドラマの主人公に視聴者が憧れると皆はそれを真似て、ファッションやら、生活やら、恋愛やらに、影響を及ぼす、という現象で、まさに、今のコロナ騒動が、その現象を見事に表わしているのではないか、と、よしりん先生の言葉を読みながら、思いました。もともと、米国からの発信されたポストモダンの考えではなかったか、(不確か)と思うのですが、日本は全体でまさにそれを体現してしまった、と考えられるでしょう。ただ、そこに、全体主義まで及ぶとは考えていませんでしたが。日本に限らず、ポストモダンのこの傾向は、あると思います。ただ、日本人ほど見事に全体主義になってしまった所はないのでは??ぜんぜん博学ではないので、わかりませんが。

No.136 39ヶ月前

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