もう亡くなった天文学者でカール・セーガンという人がいます。彼は生前、イマヌエル・ヴェリコフスキーという精神分析家が著した「衝突する宇宙」という著作を批判しました。「衝突する宇宙」の中で、ヴェリコフスキーは、昔、太陽系の惑星である木星から彗星が飛び出し、地球にも天変地異をもたらし、そののち、現在の水星の軌道に収まり、水星となったという説を唱えました。いわば疑似科学的な内容の本です。セーガンはあくまでもこの内容に対して、科学的な批判を試みたのです。そして、ヴェリコフスキーの著作の出版を抑圧しようとした他の科学者の態度を批判しました。 セーガンは天文学者であると同時に、民主主義の精神を知っている人でもあったのです。素晴らしい。
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小林よしのりチャンネル
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もう亡くなった天文学者でカール・セーガンという人がいます。彼は生前、イマヌエル・ヴェリコフスキーという精神分析家が著した「衝突する宇宙」という著作を批判しました。「衝突する宇宙」の中で、ヴェリコフスキーは、昔、太陽系の惑星である木星から彗星が飛び出し、地球にも天変地異をもたらし、そののち、現在の水星の軌道に収まり、水星となったという説を唱えました。いわば疑似科学的な内容の本です。セーガンはあくまでもこの内容に対して、科学的な批判を試みたのです。そして、ヴェリコフスキーの著作の出版を抑圧しようとした他の科学者の態度を批判しました。
セーガンは天文学者であると同時に、民主主義の精神を知っている人でもあったのです。素晴らしい。