誹謗中傷は絶対に駄目ですが、フラストレーションが溜まっている国民も少なからず存在し、それが変な形で噴出してしまったのがこの度の『ご結婚問題』ではないでしょうか。
「平穏で幸福な生活を送りたいという願いが不可能となってしまう恐怖」を感じてPTSDになるのであれば、既にそれらが事実上「不可能」となっている就職氷河期世代の半分くらいはPTSDどころの騒ぎでは無いと思います。
しかしそれは政治の責任であって、皇族方に自らのフラストレーションをぶつけるのはお門違いも甚だしい事は確かです。

辛酸なめ子氏も就職氷河期世代で独身なので、その辺りを勘案すると、彼女による「誹謗中傷」は彼女自身の「悲鳴」に聞こえなくもありません。
最近の政治の動きを見ていると「子育て支援」が最優先事項となって来ており、そこから年齢的に外れている中高年となってしまった独身の就職氷河期世代は「排除」の対象ではないのか？と、恐怖と絶望を感じても不思議ではありません。私はすっかり麻痺してしまいましたが。
もはや「結婚」や「子育て」が極めて難しくなった就職氷河期世代の処遇次第で、我が国の「共同体の再生」の成否が左右されるのではないでしょうか。

話が横に逸れてしまいましたが、新自由主義によって生じた極端で非合理的な格差が共同体の崩壊を招き、ギスギスとした世の中になってしまいました。
『他者の幸福』に対して非寛容的な人が増えてしまったように感じます。経済的に恵まれている人ですら「他人が得をするのは許せん」みたいな感じになってしまっていますし。
こういった事が、眞子さまと小室氏へのバッシングの根底にあると思います。
つくづく、皇室を戴く国に新自由主義は合わないと感じております。岸田新総理が本気で新自由主義からの転換を図るのかどうか注視したいと思います。