2021年７月の死者数が厚労省「人口動態統計速報」で明らかになりました。前年より7,373人増加の112,222人（前年同月比7.0%増）です。前年同月比は、これで５〜７月にかけて、9.5%、8.3%、7.0%と、3ヶ月連続での大幅増です。高齢化の影響で毎年じわじわと死者はふえていましたし、インフルエンザが流行した冬などには増加することもありますが、７%以上の増加は2017年１月以来です。それが3ヶ月続いているのは異常事態で、当事者であり国民の健康を守るべき厚労省が疑問も危機感も持たず、調べようともしないとしたら、まさにライジングでご指摘の官僚組織の劣化の結果かもしれません。人事を抑えりゃ役人は言うこときくんですよ、と、官房長官時代ドヤ顔、「剛腕」と言われた菅首相が、尾身という専門家でも科学者でもない元厚労官僚に足をすくわれたのは、その「剛腕」によって官僚組織から「公心」を奪い、ただ上司に従うだけの犬にしたことによって、策士策に溺れた、ともいえるかもしれません。しかし、ざまあみろ、と言っている暇もなく、我々は子どもたちのために、なんとしても官僚が「公」を取り戻す世の中をつくらねばなりませんね。