基礎医学研究者 のコメント

>>542
「ちぇぶラージオ』お疲れ様でした。いつもながら、楽しく視聴させていただきました。今回は無事復活されておりまして、パワー全開でございましたね(^_^)。さて、希蝶さんがすでに感想を書かれておりますが、自分も感想を書かせていただきました。私が今回、非常に印象に残ったのは、下記の点。

第14章の紹介では、ケロ坊さんがすかさず言われました「247ページにある挿管された姿があるのですが、もうこれ見ただけでジゴクかと思いますね」というのには、激しく同意です。そして、ちぇぶさんが野菜の窒素の話をされていたときに、“本当に自然はよくできている、(寿命に)逆らっちゃだめよ、人間も!”と言われたのには、大いに説得力を感じた次第です(ちぇぶさんは、死生観を野菜たちから学んだそうでございます(m_ _m))。

続いて、第15章の紹介で話題になりました、“免疫弱者”の話は非常に興味深い話題でございました。以下は、そのときに番組で紹介されておりました、無菌マウスに関する若干の補足であります。

まず実験動物は、実は以外にきれいな環境で飼育されておりまして、SPF(specific pathogen free: マウス固有の病原体を保有していない)という状態で維持されています(ただし、腸内細菌などはもちろん存在します)。そして、マウスの“寿命”という観点からの比較であるのならば、自分が知る限りでは、さきほどの「SPFマウス」と生涯無菌で飼育された「無菌マウス」の寿命に大きな差はありません(むしろ、無菌マウスの方が寿命は少し長いという話もございます)。ただし、このような無菌マウスでは、抹消リンパ組織の縮小や血清抗体価の低下など、すべての免疫応答の低下が見られまして、例えば消化管における分泌型IgAの量や腸内細菌を認識するT細胞(抗炎症性のT細胞)応答が低下していると考えられます。すなわち、腸内細菌が体内に存在しないというのは、ここで話題となった“免疫弱者“になってしまう可能性があり、ちぇぶさんが言われましたような、”マウスが突然死“するなど様々なことが起こる可能性があるような気が致します。

そして、最後にちぇぶさまが、「創り上げていくことをするために、未来の計画を立てるのは、楽しい」と言われたのは示唆的で、良い締めだったと思います。

それでは、次回も楽しみにしております。

*なお、喫茶店好きの内科医のTwitterに関するところの話の時に、チャットで希蝶さんが、「はら たつのり です(これもNGですか?)→私が応えて恐縮ですが、OKなのではないかと(タイミングもよかったかと)。

No.626 39ヶ月前

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