roku のコメント

「民主主義の倫理」
日本では戦後多くの民主主義的制度が造られたが、しかし、これらを支える精神(民主主義的精神)がどれだけしみこんでいるか疑問である。制度、組織が整ったとしてもそれを動かしていく人間自身の民主主義精神の成長がなければ「仏つくって魂入れず」になる。(だから、倉持さんは民主主義に疲れておられるのでしょう)
「民主主義の精神とは、何であるか」
カントによれば、「人間の尊厳」を尊重すること
自由な意思によって、自分でしたいことをして、その行動に責任をもちうる個人 を 【人格】と呼ぶ。
われわれは、すべて【人格】であらねばならぬ。そのことは、同時に 高い自由の尊重、および、個性の尊重 に通じる。

今の日本人は、大部分がとても自立した人間【人格】とはいいがたいので、だから自由などいらないのでしょうか。あんなに簡単にてばなそうとするのでしょうか。

人は、誰もかけがいのないない存在として最高のねうちをもっている。(これは、父が小学校教育を実践していたときに子どもたちに教えていたことでした。人だけでなく、万物に対してのそういった眼差しをもつように教育していました)
そうした、前提の元で近代国家の形成により、「法の下の平等」という政治的平等が多くの国で形成された(?)かな??
しかし、経済的平等が前提となっていないのでまだ形式的な平等に留まっている。

現代の格差社会を見よ!少しも平等ではない。
以前は、社会主義運動がおこった。もとは、「すべての人間に人間らしい生活をあたえようとするヒューマニズムの立場」だったが、マルクスは人間を過信した。人間の「堕落」癖を考慮にいれなかった。ゆえに、今の「共産国家の失敗」がある。ソ連は崩壊し、ベルリンの壁は壊された。残った中国は、中央集権国家となり、一部の幹部に極端な富の集中、腐敗、国内の民に対する想像を絶する人権蹂躙。
民主主義の見直しを図るしかないのではないか。修正するしかないのではないか。
     

No.546 39ヶ月前

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