アリストテレスの考えは、人は孤立して生きてはいけないから共同して社会国家を形成し､相互に安全と自由を守るためにそれらを保障する方法として、法律を作って為政者側も被支配者側も守るべきとする「法の支配」を提唱した。しかし、これら、政治形態には、個人の自由と公共の精神を結びつける「徳」の習得が中心課題とされてきた。この「徳による政治」は近代巨大国家で最も困難なテーマとされている。
アリストテレスは、具体的政治制度についても延べ、「自由の保障」は当然のこととして､人々に「機械の平等」を与えた。「法の支配」実現の方法として、「くじ引き」や権力癒着防止のための「任期付交替制」を提唱している。
　　　　NHKカルチャーアワー『ヨーロッパ　知の巨人たち』田中浩　2004年4月～6月　より
倉持さんが仰っていた「くじ引き民主制」はここからきていたのですね。アリストテレスからでしたか・・・