日本がアフガンをサポートするにあたって参考になるのではと思う中村哲先生の記事をまたまた紹介したいと思います。おそらく、世界は、「自由、民主主義、女性の人権」などを基準としてアフガンを見守ります。しかし、やみくもに、それらの価値を押しつけるのではなくある程度アフガンの価値観、国家観などを知っておいた方が良いと思うのです。 「私たちは『国』と言えば、中央政府があって、その行政機構が隅々にまで及び、定められた法律に従って人々が暮らしている状態を想像する。この意味では、アフガニスタンがいわゆる近代的な法治国家であるとは言い難い。しかし、これを以て『無政府状態の破綻国家』と決めつけるのも早計である。地域の自治性がいかに強くても、部族、民族が入り乱れて争っていても、共通した不文律が『アフガニスタンという天下』にまとまりを与えている。アフガン人に出身地を尋ねると、たいてい『アフガニスタンだ』と答える。『当たり前だ。アフガニスタンのどこの県か』という会話が、必ずといえるほど冒頭に来る。」 これは、面白ですよね。確かに、日本にいて日本人に出身地を尋ねたら「日本です」とは言いませんね。
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小林よしのりチャンネル
(ID:90582757)
日本がアフガンをサポートするにあたって参考になるのではと思う中村哲先生の記事をまたまた紹介したいと思います。おそらく、世界は、「自由、民主主義、女性の人権」などを基準としてアフガンを見守ります。しかし、やみくもに、それらの価値を押しつけるのではなくある程度アフガンの価値観、国家観などを知っておいた方が良いと思うのです。
「私たちは『国』と言えば、中央政府があって、その行政機構が隅々にまで及び、定められた法律に従って人々が暮らしている状態を想像する。この意味では、アフガニスタンがいわゆる近代的な法治国家であるとは言い難い。しかし、これを以て『無政府状態の破綻国家』と決めつけるのも早計である。地域の自治性がいかに強くても、部族、民族が入り乱れて争っていても、共通した不文律が『アフガニスタンという天下』にまとまりを与えている。アフガン人に出身地を尋ねると、たいてい『アフガニスタンだ』と答える。『当たり前だ。アフガニスタンのどこの県か』という会話が、必ずといえるほど冒頭に来る。」
これは、面白ですよね。確かに、日本にいて日本人に出身地を尋ねたら「日本です」とは言いませんね。