その倫理社会の参考書にほおおと思うことが書いてありましたので、紹介します。
『倫理社会　自由自在』　受検研究社　著者　菊池勇
以前　中村哲先生が、ヤスパースの言葉を引用されていたので、調べてみました。彼の「大衆」についての思想が次のように書かれていました。
「大衆　現代において、人間ははたして真の人間であり、本来の自己を見いだしているであろうか。それは否である。それは、現代が機械と大衆の時代であるからである。機械の世界では、人間は機械の部品となり、そこでは個性は失われる。
　その結果、われわれの生活は機械を通して考えられ、経済生活が偏重され、精神は自己自身の意味をもたず、経済のための手段と化してしまう。この精神の手段化、無力化が現代の特徴である。このような人間には、真の生命の喜びは失われ、この不満をまぎらわすために、人々は冒険・スポーツ・娯楽にはしるというのである。」