希蝶 のコメント

 今号も配信、有り難うございます。早速ですが、しゃべクリ、採用してくださり有り難うございます。

 ところで、今号の感想を少し記しますが、天皇陛下といえども、完全ではない、人間なのだな、という当たり前のことを思いました。こう記すと、西尾幹二などのかつての廃太子論などと結びついてしまい、「やはり小林よしのりも天皇陛下は無謬だとは思ってはいないではないか」とか「自分の都合の良いように天皇陛下の意志を憶測しているじゃないか」とか、ひどい意見になると「天皇もコロナ脳だと揶揄している、不敬だ」「天皇陛下に諫言するのは正しいではないか」と反論されるのでしょう。
 これらは明らかに次元の違うことで、皇位継承問題は天皇家の家庭内の私事であり、外交などの話は天皇陛下は専門家(この言葉も何だかいやなニュアンスを持ってしまいましたが)なみの見識を持っており、叡慮を有した、本物の権威のもつ輝きがあるのでしょうが、医学の伝染病学については無知なのだから、かたよった専門家を信頼してしまうといくら聡明であっても、誤った認識を持ってしまうのだ、ということなのでしょう。こういう場合、輔弼の臣である総理大臣が正しい総合知を持って、天皇陛下の認識の錯誤を修正する役目を果たさねばならぬわけです。その意味でも、菅義偉総理は大臣失格だろうと私は思います。せめて、奈良の大仏と天然痘の関係位の話を総理大臣ができればよろしかったのではないか、と。
 そう考えると、人間は一人では駄目で、支え合う他者がいないと生きてはいけないのでしょう。専門家と称する愚人たちも、出すぎた真似をせず、知名度をあげるという動機ではなしに、知的な大臣の諮問に答え、それを補助する役目さえ果たせれば、もっと世のためになったのだろうと思うのですが。そう考えると、政治家や閣僚の果たす責務は大きく、世の流言蜚語に惑わされずに、冷静に賢明に判断しないとけないのだな、と感じさせられました。公平でもなければならず、その行為は一見非情にさえ見えるのかも知れませんが、優柔不断であったはならず、どっちつかずではいけない、かりに緊急事態宣言をするにしても、これこれこういう理由でこの政策を行い、そのための補償はこうであると周囲に説明し、さらに自身が誤っていると判断したら、それを修正する舵取りもしないといけないわけで、果たして常人のできる仕事なのか、天才のみが可能な特殊な仕事ではないか、と大袈裟なことを思ってみました。明鏡止水という心境がありますが、その位の精神が必要なのではないか、と。あれこれ記しましたが、とにかく政治をするのは難しい、ということで、天皇陛下への讒言を、命を捨ててでも行う覚悟がいる、宇宙海賊のように、とか思いました。

 もう少し本式の感想はまた改めて記します。それにつけても外は雨。甲子園も試合が途中で終わり、残念でしたが、あまり合理的ではないですが、このコロナ騒ぎを天も怒っているのではないか、というふうに感じます。
 中四国道場、今晩で締め切りです。おはやめに。とってつけたような感じですが、つけ加えます(投稿ミスがあったので、やり直しました)。

No.19 37ヶ月前

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