roku のコメント

少し、ライジングとは、関係ないお話しになりますが、お盆ということでお許しください。
今日、仏壇の引き出しをごそごそしていたら、興味深いものがでてきました。
木蘭さんに捧げます。
うちのお寺から頂いたらしき子供向けのお話しです。
 もくれんさんの おはなし 『みんなのおぼん』

    もくれんさん  文/悠木一政  絵/山岡勝司

おぼんは、もくれんさんという おぼうさんが、くるしんでいる おかあさんを たすけてあげたことから
はじまったのです。

むかし、インドのくにに、もくれんさんという おぼうさんが、いました。
  もくれんさんは、
ふしぎな ちからを もっていました。
雲に のって 空を とぶことが できました。 ふつうの 人には 見えない ところでも、
よく みることができました。
 あるとき、もくれんさんは、にわを さんぽしていました。
おかあさんいぬが、こいぬに おちちを のませています。
 おかあさんじかが、こじかを かわいがっています。
 もくれんさんは、ふと、しんでしまった 自分の おかあさんの ことを、 思いだしました。
 「おかあさんは、いま、どうしてらっしゃるだろう。」
 もくれんさんは、雲に のって、空を どんどん のぼってみました。
 天じょうかいという ところにも 行ってみました。 けれども どこにも おかあさんは いません。
 こんどは、地の そこを、さがしました。 がきどうという ところに、ほねと かわだけの やせほそった 人びとが、おおぜい いました。
 「ああ、水が ほしい!」
 「ああ、たべものが ほしい!」
みんなが、さけんでいます。

 「あ、おかあさん!」
もくれんさんは、おおぜいの 中に、おかあさんを みつけました。

 もくれんさんは、すぐに、ごはんと、水を だしました。
 「ああ、もくれん、よく、来てくれたね。」
 おかあさんは、もくれんさんが ふしぎな ちからで よういした ごはんを、たべようとしました。
 すると、ごはんは、ぱっと 火になってしまいました。 水をのもうとすると、水も、ぱっと 火になってしまうのです。 
 おかあさんは、どうしても、ごはんを たべることもできなければ、水を のむことも できません。
 ああ、どうしたら いいのだろう―
 もくれんさんは、なきながら、おしゃかさまのところに きて たずねました。

「おしゃかさま、おねがいです。おかあさんに ごはんを たべさせてあげたいのです。 どうしたら よいのでしょう。」
 おしゃかさまは、もくれんさんに、やさしく いわれました。
「七月十五日に、おおぜいの おぼうさんが、ここに やってきます。 ちからを ちからを かしてくださいと、
その人たちに たのみなさい。 そして、おかあさんにだけではなく、あの がきどうに いる おおぜいの 人びとにも、おそなえを しなさい。」
 
 七月十五日になりました。おおぜいの おぼうさんたちが、あつまりました。 たくさんの おそなえが、よういされました。
 おおぜいの おぼうさんたちが、おまいりしました。 もくれんさんも、心を こめて、おまいりしました。おしゃかさまも、いっしょに、おまいりして くださいました。 
 おかあさんが たすかりますように―
 みんなが たすかりますように―
 いっしょうけんめい、おまいりしていた もくれんさんが、ふと 気が つくと、そこには、いつのまにか、うつくしい 
女の人たちが、たくさん、あらわれて、うたったり、おどったり していました。
 あの やせほそっていた、おかあさんも、たのしそうに ほほえんで いるではありませんか。
 もくれんさんは、おどりあがって よろこびました。
 そのとき、おしゃかさまが、おっしゃいました。
「もくれんさんよ、ききなさい。おかあさんは、おまえだけを かわいがった。 ほかの 人には、やさしくしたり、たすけてあげたり しなかったのだ。 だから、おそろしい がきどうに、おとされたのだ。
 七月十五日には、これからも、まい年 おそなえを して、おまいりください。そうすれば、おかあさんのような しんでしまった 人の くるしみを、たすけてあげることが できるのだよ。」

 このときから、みんなが、おぼんを するように なりました。

 いつも、ミスの多い私ですが、句読点が、あったりなかったりは、原文ままです。なぜでしょう。不思議です。
自分の子どもだけ可愛がるようでは、だめというお釈迦様はなかなか厳しいですが、挿絵に描かれるお釈迦様のお顔はとてもやさしいのです。他人にも我が子同様やさしくしなければならないということは、なんだか、最近、私が考えていることに近い気がします(我が子はいないのですけれど)
 うちのお寺のお坊さんが「施餓鬼は、大切なのですよ」と仰る意味がわかりました。

「もくれんさん」は、お釈迦様の十大弟子である木連尊者のことだそうです。木蘭さんは、そうなのかもしれませんね。
今日、偶然にこうして、私の前にこの絵本(?)が現れたのですから。私はすぐに木蘭さんだと思いました。
 ライジングの場をお借りして失礼いたしました。









No.170 33ヶ月前

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