気を取り直しまして、昨晩、消してしまいました投稿のなかで引用した中村哲医師の文章だけは、読んでいただきたいと思います。本当に、中村先生は、私たちと同時代に、日本が平和ボケしているこの時代に、戦中のアフガンにおられたのです。まるで、日本人が大東亜戦争中に大空襲にみまわれながら生活をしたのと、同じように。 「9・11と空爆の間で」 『NHK 知るを楽しむ この人この世界』2006年6月7月 私は、九月一三日、ジャララバードに急遽戻り、現地職員に今後の方針を説明、漣岡らには三日以内に準備を済ませ、ペシャワールに移動するように伝えて翌日、出国した。(中略) 意外に町は平静であった。黙々と日々の営みが行われていたが、それは事情をしらないわけではない。相変わらずBBCはパシュトゥ語放送で米国の動きを伝えていたし、職員の誰もが日本人大衆より驚くほど正確に事態を判断していた。実際、ジャララバードには三年前にも米国の巡航ミサイルが集中した。今度は更に大規模な空爆が行われるだろうとは百も承知の上のことである。 粛々と何かに備えるように……といっても、米国憎しと戦意をたぎらすわけでもなく、ただひたすらにその日を生き、後は神に委ねると述べるにが正解であろう。緊迫した決意であっても、そこに騒々しい主張や狼狽はいささかも感じられなかった。 私は集まった職員たちに手短に事情を説明した。「日本人ワーカーを帰すべき言い訳を述べ、かつ士気を保つように」との水源事業担当の漣岡の求めだったが、感傷的になっていたのはおそらく私の方だったろう。 「諸君、この一年、君たちの協力で、二十数万名の人々が村を捨てずに助かり、命をつなぎえたことを感謝します。すでにお聞きのように、米国による報復で、この町も危険にさらされています。しかし、私たちは帰ってきます。PMSが諸君を見捨てることはないでしょう。死をおそれてはいけません。しかし、私たちの死は他の人々のために意味を持つべきです。緊急時が去ったあかつきには、また共に汗を流して働きましょう。この一週間は休暇とし、家族退避の備えをして下さい。九月二十三日に作業を再開します。プロジェクトに絶対に変更はありません」 長老らしき者が立ち上がり、私たちへの感謝を述べた。 「皆さん、世界には二種類の人間があるだけです。無欲に他人を思う人、そして己の利益を図るのに心がくもった人です。PMSはいずれか」、お分かりでしょう。私たちはあなたたち日本人と日本を永久に忘れません」 これは既に決別の辞であった。 家族をアフガン内に抱える者は、誰一人ペシャワールに逃れようとしなかった。その粛々たる落ち着きと笑顔に、内心忸怩たりものを感ぜずにはおれなかった。再会する可能性がないと互いに知りつつ敢えてカブールへと旅立つ一人の医師を、「神のご加護を」と抱擁して見送った。 帰国してから、日本中が沸き返る「米国対タリバン」という構図が、何だか作為的な気がした。淡々と日常の生を刻む人々の姿が忘れられなかった。― 私たち日本人は、この中村医師の姿の中に何を見るのだろうか。現在の異常に死ばかりを恐れる日本人に何を感じるだろうか。しかし、アフガンの人々には情報があった!正しい現状を把握できる情報があった! BBCがそれをなぜながしていたかは、分からないが… 彼らの姿は美しい。そして、「死を恐れるな」という中村医師の姿には感動する。むかし、アジアの独立を支援した日本の軍人さんたちは、まさにこのような人びとであったのでは、ないだろうか。 「己の利益を図るのに心がくもった人」になってはいないだろうか?また、その種の人々に踊らされてはいないだろうか? 日本人は、「無欲に他人を思う人」だったはずです。 なんの正しい情報も与えずいたずらに国民を煽り「己の利益を図るのに心がくもった人」たちを国内外問わず、私たちは許してはいけません。よしりん先生の言われるように彼らを絶対に逃さず「あの世にトンズラする前にきっちり捕まえて己を顧みてもらい、国民全体でこのコロナ騒動を総括しましょう。 木蘭さん、今回も見事な論証ありがとうございます。 様々な国のデータを基に「ワクチンは感染を抑制できない」という事実を導き出し、さらに「ワクチンを打ったことによってむしろ感染しやすくなっているのではないか?」と論をすすめる。 最後に「ワクチンは感染を抑制できないと結論が出ているにも拘らず『3回目を打てば解決する』と売りこみをかけ、接種者の健康よりも自社のビジネスだけを考えるのが、ファイザー社、ワクチン製造会社」と断じる。 覚悟のある結論でした。私も全く同意します。 さあ、日本政府よ、『こびナビ』の欺瞞にみちた世論誘導と、『ゴー宣道場』とどちらをしんじるのでしょうか。 いや、もう知っているのでしょう。あなた方に問われているのは、日本、日本国民を守れるかどうかの覚悟です。 よしりん先生、木蘭さん、今回もいろいろ教えて下さりありがとうございました。 8月はお盆の月です。ご先祖様をお迎えするために忙しくなってきました。なかなか、昔のようにお祀りを丁寧にすることはできませんが、例年より思いを込めて心経をあげ、お墓参りができそうです。 それでは、失礼いたします。
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気を取り直しまして、昨晩、消してしまいました投稿のなかで引用した中村哲医師の文章だけは、読んでいただきたいと思います。本当に、中村先生は、私たちと同時代に、日本が平和ボケしているこの時代に、戦中のアフガンにおられたのです。まるで、日本人が大東亜戦争中に大空襲にみまわれながら生活をしたのと、同じように。
「9・11と空爆の間で」 『NHK 知るを楽しむ この人この世界』2006年6月7月
私は、九月一三日、ジャララバードに急遽戻り、現地職員に今後の方針を説明、漣岡らには三日以内に準備を済ませ、ペシャワールに移動するように伝えて翌日、出国した。(中略)
意外に町は平静であった。黙々と日々の営みが行われていたが、それは事情をしらないわけではない。相変わらずBBCはパシュトゥ語放送で米国の動きを伝えていたし、職員の誰もが日本人大衆より驚くほど正確に事態を判断していた。実際、ジャララバードには三年前にも米国の巡航ミサイルが集中した。今度は更に大規模な空爆が行われるだろうとは百も承知の上のことである。
粛々と何かに備えるように……といっても、米国憎しと戦意をたぎらすわけでもなく、ただひたすらにその日を生き、後は神に委ねると述べるにが正解であろう。緊迫した決意であっても、そこに騒々しい主張や狼狽はいささかも感じられなかった。
私は集まった職員たちに手短に事情を説明した。「日本人ワーカーを帰すべき言い訳を述べ、かつ士気を保つように」との水源事業担当の漣岡の求めだったが、感傷的になっていたのはおそらく私の方だったろう。
「諸君、この一年、君たちの協力で、二十数万名の人々が村を捨てずに助かり、命をつなぎえたことを感謝します。すでにお聞きのように、米国による報復で、この町も危険にさらされています。しかし、私たちは帰ってきます。PMSが諸君を見捨てることはないでしょう。死をおそれてはいけません。しかし、私たちの死は他の人々のために意味を持つべきです。緊急時が去ったあかつきには、また共に汗を流して働きましょう。この一週間は休暇とし、家族退避の備えをして下さい。九月二十三日に作業を再開します。プロジェクトに絶対に変更はありません」
長老らしき者が立ち上がり、私たちへの感謝を述べた。
「皆さん、世界には二種類の人間があるだけです。無欲に他人を思う人、そして己の利益を図るのに心がくもった人です。PMSはいずれか」、お分かりでしょう。私たちはあなたたち日本人と日本を永久に忘れません」
これは既に決別の辞であった。
家族をアフガン内に抱える者は、誰一人ペシャワールに逃れようとしなかった。その粛々たる落ち着きと笑顔に、内心忸怩たりものを感ぜずにはおれなかった。再会する可能性がないと互いに知りつつ敢えてカブールへと旅立つ一人の医師を、「神のご加護を」と抱擁して見送った。
帰国してから、日本中が沸き返る「米国対タリバン」という構図が、何だか作為的な気がした。淡々と日常の生を刻む人々の姿が忘れられなかった。―
私たち日本人は、この中村医師の姿の中に何を見るのだろうか。現在の異常に死ばかりを恐れる日本人に何を感じるだろうか。しかし、アフガンの人々には情報があった!正しい現状を把握できる情報があった! BBCがそれをなぜながしていたかは、分からないが… 彼らの姿は美しい。そして、「死を恐れるな」という中村医師の姿には感動する。むかし、アジアの独立を支援した日本の軍人さんたちは、まさにこのような人びとであったのでは、ないだろうか。
「己の利益を図るのに心がくもった人」になってはいないだろうか?また、その種の人々に踊らされてはいないだろうか?
日本人は、「無欲に他人を思う人」だったはずです。
なんの正しい情報も与えずいたずらに国民を煽り「己の利益を図るのに心がくもった人」たちを国内外問わず、私たちは許してはいけません。よしりん先生の言われるように彼らを絶対に逃さず「あの世にトンズラする前にきっちり捕まえて己を顧みてもらい、国民全体でこのコロナ騒動を総括しましょう。
木蘭さん、今回も見事な論証ありがとうございます。
様々な国のデータを基に「ワクチンは感染を抑制できない」という事実を導き出し、さらに「ワクチンを打ったことによってむしろ感染しやすくなっているのではないか?」と論をすすめる。
最後に「ワクチンは感染を抑制できないと結論が出ているにも拘らず『3回目を打てば解決する』と売りこみをかけ、接種者の健康よりも自社のビジネスだけを考えるのが、ファイザー社、ワクチン製造会社」と断じる。
覚悟のある結論でした。私も全く同意します。
さあ、日本政府よ、『こびナビ』の欺瞞にみちた世論誘導と、『ゴー宣道場』とどちらをしんじるのでしょうか。
いや、もう知っているのでしょう。あなた方に問われているのは、日本、日本国民を守れるかどうかの覚悟です。
よしりん先生、木蘭さん、今回もいろいろ教えて下さりありがとうございました。
8月はお盆の月です。ご先祖様をお迎えするために忙しくなってきました。なかなか、昔のようにお祀りを丁寧にすることはできませんが、例年より思いを込めて心経をあげ、お墓参りができそうです。
それでは、失礼いたします。