ではどうすればよいか。それは難問でして、思考の放棄が破滅へ繋がると人々が思い知る他ないのでしょう。かつての大戦時同様、いつかその時はやってくるかもしれませんが、単純な話、痛い目を見ないと人間は芯から反省することはないと思います。盲目的にマスコミや専門家に従った結果、取り返しのつかないことになりましたと諸人が実感しない限りは、やはりどうにもなりません。誰に何を言っても耳を貸さない以上、全体主義の暴走の果てに起こり得る惨禍を止めること自体はおそらく困難です。

しかし、自らその望みを絶っても仕方がありません。言論の自由がある以上、言えることは言えるうちに言っておかねばならないでしょう。また、どこかで何かの拍子に潮目が変わることもあるかもしれません。