今週も配信ありがとうございます．
小山田氏の過去は，自分がゴー宣で知る人たちを含む，過去のサブカル文化の背景を重ねて理解することが重要だなと納得しました．
もくれんさんのお話は，薬剤による「相対リスク低下効果」，「絶対リスク低下効果」の考え方ですね．医療業界ではずーっと前から，相対リスクは母集団の罹患率・死亡率を無視した，マーケティングのための結果の出し方だからやめろ，と言われ続けてたはずなのに，今回も変わらず世界で熱狂の下で「ゲームチェンジャー」「95%」と連呼されたのは心底あきれ果てました．あほか，と．それをもとにして，ワクチン打ちましょう，と患者に勧めもした日本の大多数の医者は，厳しいことを言うようですが，もともと思慮が乏しかった，製薬会社のセールストークを鵜呑みにしやすい人間だったと断定してほぼ間違いありません．

あと，入院を指標にするとかも，入院適応判断に患者自身，医者に大きなバイアスがかかっている（今回なら，いざコロナになると，ワクチン打ってないから，重症化するかも，という判断で動く気持ち）ことから，以前からおかしい（頑健な指標にならない）と言われており，有名な過去の詐欺論文でも使われた指標です．
https://square.umin.ac.jp/~massie-tmd/lancetdead.html

ということで，もう一つの指標がいう，重症化を下げたままだ，とかもちょっと私は一歩引いています．症状が減るということは病勢が穏やかになることとも相関しやすいはず．ワクチンの効果が落ちて，症状出る確率が減らなくなったのに重症化がまだ避けられている，というのは機序がまだ腑に落ちません（まだデータしっかり見る時間ないので，眉唾でみているだけですが，納得のいく病態生理学的説明があれば受け入れます．）．

校正なんども間違えて再投稿して申し訳ございませんでした．