小林賢太郎氏が生涯芸人の枠を出ないでいれば、忘却された事柄だったのか
もしれません。ユダヤ系団体に注目されてしまったのは、彼が世界的に注目
が集まる立場に立ち、そのような人物に対する「身辺調査」が入ったのだと
思います。

問題とされているコントと、今の小林賢太郎氏の仕事との関連性が見当たら
ない点から、私の中では「身辺調査だな」という認識です。

（下記記事でコントの該当箇所が文字起こしされています。）
https://news.yahoo.co.jp/byline/takahashikosuke/20210722-00249199


小林賢太郎氏は五輪に差別思想を持ち込もうとした訳ではないでしょう。人
生のある時点で差別思想に繋がる発言をしてしまったからといって、その後
の彼の仕事・在り方を全否定するのは筋違いではないでしょうか。まして、
短い尺のコントの中に、瞬間的に差し込まれた台詞でしかない。彼はそこで
自身のホロコーストに対する思想を展開した訳ではなく、若手の危険な提案
をディレクターが叱って却下したというオチがつけられている。

出来事の経緯、どの点がどういう意味で問題であるのかを知るまでは、この
件に対して正しい判断はできない、と思っています。

「東京五輪にまた1つ汚点がついた」で片付ける、日本のメディアの態度は
雑だと感じます。