基礎医学研究者 のコメント

今回はライブではなく、録画での”オドレら正気か?”でしたが、そんなことはまったく気にならないくらい熱い回でした。

和田秀樹さんに関しては、これまで、受験関連の本で、自分が家庭教師で教える側になったとき、および子供の教育で大いにお世話になっておりました。また、自ら監督された映画作品、『受験のシンデレラ』も受験そのものと末期がんにおける終末医療という2つのテーマを扱った作品として注目しておりました。

さて、何といっても一番インパクトがあったのは、テレビに出てくる専門家について、「専門分野しかわからない、ではなく、”専門分野でもバカ!!”」というセリフでした。これは、よしりん先生とは少し語り口が異なるかもしれませんが、総合知以前の問題で、現在の惨状を見ると、非常に説得力を感じました。

また、今回はコロナそのものというよりも、ご自身の職能を生かした、”医学全般”に関する話は、非常に興味深く聞けました。例えば、外国に習って、禁煙運動を徹底的に行ったが、精神医学的には、実はアルコール依存症の方がよっぽど大きな問題で、うつ病の人がアルコールを飲むと自殺を加速しやすい。実際に、日本では5万人がアルコール関連で死亡し、現在約200万人の依存症者が存在し、そのうちの20万人強(約10%以上)は社会的廃人であり、これはコロナ渦の被害よりもよっぽど甚大です(一方、喫煙は確かに体には悪いが、社会的不適応者はアルコール依存症に比べるとむしろ少ない→大いに考えさせられました)。これ以外にも、前半だけで様々な話が出てきましたが、自分が感じたのは、このような引き出しを多く持つためには、やはり”総合知”というものが重要であることが、再認識されたという事でございました。

なお、今回よしりん先生や木蘭さんは比較的聞き役に徹していた印象を持ちましたが、和田さんの興味深い発言をうまく引き出せていた、と私見では思います。

それでは、後半に期待します。

No.145 43ヶ月前

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