the_k のコメント

>>92
> Madokaさん

伝わらないもどかしさ、お察しします。
僕が思うに、このコロナ禍の人々の強固なイメージが固まってしまった問題って、デフレ不況に通じるものがあるんですよ。
どちらも、間違った前提、間違った事実認識が土台にあって、そこを出発点に状況を把握し対策しようとするため、現実が思うように行かない。
そして思うように行かないからどんどん対策がエスカレートしていって、非常に極端な政策になってしまうんですね。

コロナ禍で言うなら、その間違った土台は「コロナは、全人類に『等しく』危険なウイルスである」という前提ですね。
これが前提にあるから、日本と欧米の被害規模の差も「まだ蔓延していないから」という解釈になり、必死でウイルスを体内に入れないように躍起になるわけですね。だからマスクなんですよね。

デフレ不況についてもそういう間違った土台があって、それは「国の借金はいつか全て返さないといけない」という前提です。
だから財政支出を拡大して国債を発行したら、これは後から返すことが前提となるため、「将来世代へのツケが!」となるわけです。

ところが本当はこの前提の方が間違ってるわけなんですよね。
国の借金に関していうなら、政府はお金を刷ることができる、すなわち国内のお金というシステムの管理者と言えるわけで、お金が足りなくて何かが出来ないなんてことはないんです。
現物(食料とか資材とか人材とか)の方が足りなくて何かが出来ないということはあるんですがね。
現にこの300年ほど、国の借金はどの国も継続して右肩上がりになってるわけです。

ところが、こういう土台の部分は強固なイメージとして確立してるので、これを疑ってみるというのは非常に難しいわけです。
経済の方で言えば、主流派経済学者という専門家たちが完全にそのイメージに凝り固まって、現実を全く予測出来なくなっていき、最後は「経済学は現実を説明するものではない」と言い切ってしまったわけです。

No.99 42ヶ月前

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