roku のコメント

よしりん先生と中村哲医師
私は、このお二人を「凄い人達」(私の中では「尊敬」より「凄い」の方が上)と思っている訳ですが、お二人には非常に大きな共通点があります。まず、情が深いこと、もちろんお二人とも相当な哲学をお持ちのことと思いますが、先ずは、情による発端が多いように思います。弱者に弱い。よしりん先生がそうであることは、皆さん今さら私が言わなくてもよく分かってらっしゃると思います。実は、中村医師もそうで、中村医師の追悼式の時、娘さんが「父は、別にそんな大それたことをしようと思って始めたのではないのだと思います。ただ、自分の近くにいる人たちが困っているのを見てそれじゃあ、何とかしなければ、といった気持ちで始めたのだと思います。」と言っておられました。結局それがアフガニスタンの多くの人々を救うことになったのですけれど。おそらく、医師にとっては、「困っている人」を助けるには、まだまだ足りないというお気持ちばかりだったのでは、ないでしょうか。薬害エイズで、子ども達に同情して尽力をつくされたよしりん先生と同じでしょ。そして、その行動に生半可な覚悟ではないというところも共通しています。中村医師は、アフガンでの活動中、一人の仲間を銃撃で亡くされました。中村医師は、「自分は残るから皆は安全を考え日本に帰国させたのだ」と私は勝手に思っていました。でも、事実はそうではなく、いや、確かに亡くなられた方には非常に申し訳なく思うのだが、これで今撤退するわけにはいかない。一刻を争うことなのだから、と、国の帰国の要請を断られ、ご自分一人が残られたのです。
命をはって自分の目指す方向を貫こうとするところも、よしりん先生と一緒でしょ。よしりん先生は、中村医師とも実際対談されていますから、よくそのお人柄を肌でお感じになったと思います。私が画面越しで語る中村医師も決して尊大なところはなく、朴訥とした方のように思われました。この点では、よしりん先生は職業柄、とにかくサービス精神旺盛で、場を楽しませようとされるので、あり様は違いますけれど、お二人とも「凄い人」にも関わらず、全くそういった匂いをかんじさせない という点も一緒です。よしりん先生とは一度だけしか、直接拝見したことはないのですけれど、不思議なくらい垣根のない方で「あら、よしりん」と言ってしまいそうになるほどでした。(もちろん、私は元来恥ずかしがり屋なので、そんなことは、出来ませんが) ちょっと、思ったことを書かせて頂きました。

No.84 36ヶ月前

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