私も少し、お節介をします。
　よしりん先生のブログ、「1密は難しい」について

　このことは会場でも話されていた話題だったので、忍者ものみたいでおかしかったけれども、これは言葉の意味云々ではなく、「密」ということを皮肉ったものなのだから、（誤りを指摘してくださったり、コメントをされたりしたかたがたには悪いのだけれども）「3密」の定義を正しく定義するのはピント外れではないか、と思います。私に言わせれば、「三密」とは空海が提示した密教のありがたい教えで、「身密・口密・意密」です。すなわち、からだの働きと、言葉と、心を一致させることによって、真理に近づくということであり、「密閉・密接・密集」ではないです。そもそも、こういう訳語を使うこと自体に、小池百合子の無智、あるいは仏教に対する嫌がらせのようなものを感じます。海外出羽守ならば、「3C」と言えばいいんですが。

　私もかつて「火の鳥」に出てくるロボットのことを「ロビタ」ではなく、アシモフ（だったかな）の小説に出てくる「ロビー」と記してしまったり、「太陽にほえろ」のエピソードを間違って覚えていたりしたこともあります。勘違い、ということはよくあることだし、それを指摘するのは間違いではないと思いますが、今回の場合はもう少し文章を読まないといけないのかな、と思います。1人が言えばそれで良いことであり、それこそ「密」になって言うことではないのではないか、と。