さて、罪深さで言うならば、山尾氏と倉持氏の件は、私も複雑な気持ちにさせられました。この件につき、当人の言い訳は無用と存じます。すべては結果であり、人間はその言動から生じるあらゆる業を引き受けて生きるしかない。また、私人として付き合いがあるでもなし、第三者の見解としては、かれらが公益に資する人物であればそれでよし、でなければそれで終わりです。

特に倉持氏につき、今回の訴訟を提起すれば、確実にバッシングの対象になるのは分かっていたはずです。己が守るべき人を自殺に追い込んで、自粛要請で自殺者がどうなどと、どの口が言うのかと叩かれるに違いない。そうしたリスク込みで人生と職責を賭けて行動するというのなら、その点は信じましょう。偉そうに上から言っていますが、一応お金は出しましたので、期待を裏切らず働いて頂きたい。歴史上の人物も、私人としては「人でなし」が多い。しかし、人でなしさを上回るくらいの功績があれば、そこだけは認められるかもしれない。覆水盆に返らず。ただの人でなしで終わるか、人間として生きるか、その選択肢は当人にしか選び得ないものではないでしょうか。

山尾氏に関しては、コロナ脳のままなら切るしかないでしょう。天皇退位のための論点整理の功績は高く評価したい。しかしながら、コロナ脳のうち暴走する政治家の弊害を捨て置けるわけはない。皇室さえ安泰なら国民が苦しんでもよいという優先順位はあり得ません。従って、彼女が国民に対し害を為す政治家に成り果てたというのなら、引導を渡す責任はかつてそれを支持した人間にあります。本当に苦しい決断になるかもしれませんが、あえて厳しい目で見守らせて下さい。