Dr.U のコメント

<ワクチンの効果について>

 ウサギです。「オドレら」の、ワクチン接種率40%のミシガンで、感染が拡大しているという話、興味ぶかく聞きました。イギリスとイスラエルのことも、話の中に出てきました。そこで、"Our World in Data"というHPで、少しデータを調べてみました。それによると、イギリスで最後の「波」がピークアウトしたのは1月10日頃。それから急激な右肩下がりの下降線を描き、2月10日頃には、感染者数はピーク時の4分の1までに減っているのが分かります。
https://ourworldindata.org/explorers/coronavirus-data-explorer?zoomToSelection=true&time=2021-01-01..2021-04-21&pickerSort=asc&pickerMetric=location&hideControls=true&Metric=Confirmed+cases&Interval=7-day+rolling+average&Relative+to+Population=true&Align+outbreaks=false&country=GBR~JPN~ISR

 さて、この1月10日と2月10日頃の、英国内でのワクチン接種率はどれくらいか見てみました。すると、1月10日時点では接種率は2~3%、2月10日時点では20%に過ぎません。(ちなみに4月現在は50%を超えています。)
https://ourworldindata.org/explorers/coronavirus-data-explorer?zoomToSelection=true&time=2021-01-01..2021-04-21&pickerSort=asc&pickerMetric=location&hideControls=true&Metric=People+vaccinated&Interval=7-day+rolling+average&Relative+to+Population=true&Align+outbreaks=false&country=GBR~JPN~ISR

 これらのデータから見るかぎり、イギリスの急速な感染の減少にワクチンが果たした役割は、極めて限定的だと言わざるを得ないのではないでしょうか。
 
 さて、一般に新型コロナ・ワクチンの効果については、感染予防効果・発症予防効果・重症化予防効果があるとされます(製薬会社ファイザー社やイスラエルでの研究では、その効果は90%以上であったといいます)。
 コロナ・ワクチンを打てば、仮に感染してしまったとしても、発症しにくくなったり、重症化しにくくなったりするというのですから、当然ながら「死ににくく」もなるはずです。つまり、致死率(死者数/感染者数の割合)が下がるはずです。
 そこで2021年1月から現在までの、イギリス・イスラエル・日本におけるワクチン接種率の増加を示すグラフ(上で最初に示したもの)と、同時期の致死率の変化を示すグラフを比べてみました。
https://ourworldindata.org/explorers/coronavirus-data-explorer?zoomToSelection=true&time=2021-01-01..2021-04-21&pickerSort=asc&pickerMetric=location&hideControls=true&Metric=Case+fatality+rate&Interval=7-day+rolling+average&Relative+to+Population=true&Align+outbreaks=false&country=GBR~JPN~ISR

 なんだろう、これは? イギリス・イスラエルではワクチンを受けた人の数は急速に増えているが、三つの国の致死率は、まったくといっていいほど変化していません。
 このグラフが示しているのは、ワクチンを打とうが打つまいが、現実には、致死率には変化がないということ、つまりワクチンには大した効果は期待できない、ということではないでしょうか? しかし、製薬会社やイスラエルの研究では、ワクチンには大きな効果があると言ってるんですよね…。どういうことなんだろう。
 

No.182 36ヶ月前

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