この畜群道徳の裏側にあるのは「出る杭は滅多打ちにする」式の羨望嫉妬です。故に難癖をつけて引きずり下ろせば、後のことはどうだっていいやとなるのでしょう。嫉妬心は相手が転落すれば晴れるのが道理です。「森の後の橋本」があまり叩かれない理由はこれですね。

こうして社会全体が「大衆の嫉妬心への忖度」をもって形骸化の一途を辿るわけですが、それで誰が得をするのでしょう？男女平等も緊急事態宣言も見事に形骸化しましたが、形骸化しているからもう止めようという声がほとんど聞こえてきません。むしろ、それを極限まで推し進めようという勢いが増してくる。当然、現実との齟齬はますます酷いことになりますので、いずれその害悪は覆い隠せぬほどに顕在化し、破局を迎えることになるでしょう。そうならないように警告するのが知識人の役割だと存じますが、その尻馬に乗っかる愚物ばかりという体たらくです。「ゴー宣」に期待するしかありませんね。