Dr.U のコメント

>>97
tosiさま
 うさぎと申します。私は、ふだんはマスクをつけていません。なぜなら、アレルギー持ちで、マスクが苦手だからです。それと、例年のインフルエンザ流行期にもマスクはしていなかったので、今年、つけろつけろと強制されるのが理不尽で腹立たしいからです。理不尽が嫌いです。
 さてこのところ、マスク拒否によるトラブルの報道が続きました。これを見て、私が思い出したのは、アメリカ公民権運動の際のローザ・パークスさんの行動です。以下、この人物についてウィキペディアから抜粋します。
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<ローザ・パークス:アメリカ合衆国の公民権運動活動家>
 1955年にアラバマ州モンゴメリーで公営バスの運転手の命令に背いて白人に席を譲るのを拒み、人種分離法違反の容疑で逮捕されて著名となる。これを契機にモンゴメリー・バス・ボイコット事件が勃発。アフリカ系アメリカ人(黒人)による公民権運動の導火線となったことで、ローザは米国史における文化的象徴と見なされ、米国連邦議会から「公民権運動の母」と呼ばれた。
 1992年に出版された『ローザ・パークス自伝』』において…、「屈服させられることに我慢できなかった」から席を立たなかったのであり、単なるエゴではなく人間としての誇りを侵害されたため席を立たなかったのだと述懐している。乗り合わせた乗客の証言によれば、ローザは終始、静かで威厳に満ちた毅然たる態度を貫いたとされる。
 (運転手は)警察に通報し、ローザは市条例違反で逮捕された。ローザは「どうして私が連行されるのか」と質問したが、警官は「知るもんか。でも法は法だからな。お前は逮捕されたんだ」と返答した。警察署での逮捕手続きが終わると一旦は市の拘置所に入れられたが、即日保釈され、やがてモンゴメリー市役所内の州簡易裁判所で罰金刑を宣告される。
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 日本で起きた<ピーチ航空>や<共通テスト>のときの出来事について考えるとき、それらが、このローザ・パークスさんの行動と<どこが似ていて、どこが異なっているか>について比較してみると、その本質が少し見えてくるかもしれません。日本でマスクを拒否した人たちは、パークスさんのように「人間としての誇り」をかけて「終始、静かで威厳に満ちた毅然たる態度」をとっていたかどうか。
 小林先生は「<公>のためにマスク拒否しているなら、トラブルを避ける知恵も必要」である、とおっしゃっています。マスク拒否を貫くことが、より大きな<公>を実現する上での差しさわりとなる場合もあるかもしれない。あるいは、そうでない場合もあるかもしれない。
 …ウサギには、まだこの件については、答えが出ていません。

No.108 47ヶ月前

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