shiro のコメント

号外の配信お疲れ様です。本当に大変な一年でした。毎日毎日コロナコロナでまったくやっていられませんでしたが、来年はどうなるのでしょうか。

さて「一億総白痴化」という言葉はご存じでしょうか。これは、ジャーナリストの大宅壮一氏が草創期にあったテレビ番組を批判した言葉が元だと言われております。そこで、ご息女の大宅映子氏が講演会で述べられたことがまさに今の日本の状況を物語っていますので抜粋します。

テレビというのは目から入ってきて刺激がものすごく強く、茶の間にいながらにして、いろいろな情報がバンバン入ってきて、考える暇を与えません。しかも、視聴率競争があるので、どんどん刺激が強くなります。父は「人間というものは刺激をより求めるものであって、見ているのは、馬鹿馬鹿しいものだと思いながら、つい見てしまうのが人間だ」と書いているのです。そこに馴らされてしまうと、考えることをしなくなって、みんながどんどん白痴になるよ」ということです。
(東北エネルギー懇談会 ひろば465号から)

<3日夜の娯楽番組「何でもやりまショー」が第1戦で「早稲田の応援席で慶応の旗を振って応援すれば賞金を出す」という企画を試み、騒動になった。これを知った東京六大学野球連盟が中継を拒否したのだ。>
https://mainichi.jp/articles/20180201/ddm/004/040/041000c (毎日新聞)

この事態を受け、「週刊東京」1957年2月2日号に、「テレビに至っては、紙芝居同様、否紙芝居以下の白痴番組が毎日ずらりと列んでいる。ラジオ、テレビという最も進歩したマスコミ機関によって、一億白痴化運動が展開されていると言って好い。」と論評したのが大宅壮一氏でした。

No.28 47ヶ月前

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