希蝶 のコメント

 先に少し感想らしきことも記しましたが、改めて。

 ゴーマニズム宣言・第403回「戦中の老人、戦後の老人」
 今回の記事を読んで感じたことは、戦後生まれの老人が不甲斐ないということもありますが、それ以上に自分たちもいつか老人になり、その時にどういう行動をとるかで、その真価を問われるのだろうということです。現在、自分には戦前生まれの親がいますが、(前にも記していますが)認知症も起こしており、体力も弱り、気も弱くなってきています。それが将来の自分の姿にもなるのかと思うと、時々恐ろしくなります。
 そういう情況下で、エゴイズムから生じる生命至上主義から逃れることができるのか、他者のことよりも自分のことを優先してしまうのではないかと恐れます。
 でも、現在のコロナ騒動を見て、そういう無様なことはしたくない、と思ってもいます。何だか優等生の文章のようで、先日放映したモーニングショーで、中継の子供が「コロナがなくなりますように」と言っているのと同レベルの文ですが、こんなところです。

 世代交替によって、国柄や世界観が180度変貌してしまう、そういうこともあるのだ、と改めて感じさせてくれた今回の記事でした。自分にとっては、若者は無鉄砲で非常識、老人は常に「最近の若い者は」みたいな感じで、それが普遍的で、不変の真実だろうと思ってきました。
 しかし、世代によって経験してきたことによって、感じ方や思想が別物になってしまう。歴史を学ぶ際にもそのことを理解しないと、現代の感覚で当時の人のことを曲解してしまうことになりかねない。そうした時代の相違点を把握した上で、共通するものを見つけていけたら、と思います。誰でも死ぬのは怖い、という概念は共通するのだろうと思いますが、それでもそれ以上に大切なものがあるかないかで人生の価値が変わってしまうのかな、と、蛇足ながらもつけ加えておきます。

No.272 48ヶ月前

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