希蝶 のコメント

 今号も配信、有り難うございます。重ね重ね、道場、有り難うございました。

 今号の話を読んでいて、自分は「経営」と「経済」は異なる面があるのだな、と考えさせられました。

 たとえば、乗降客が足りなくて、部分的に廃線にしないと存続できない路線があったとする。その場合、部分廃線をした場合、逆に地域住民にとって不便になり、ますます過疎化を進行させる、そうして、負の連鎖がつづき路線全線が廃線になり、その地区全体が限界集落となり、やがて消滅し、一つの伝統や文化の歴史がこの世からなくなる、ということとも関連があるのかな、と思いました。

 さらに、趣味的な話をしますが、「ルパンⅢ世」や。「ヤマト」・「ガンダム」が途中で打ち切られた事情や、「仮面ライダー」が当初人気が出ず、藤岡弘の事故がなかったとしても、路線変更を強いられたであろうことを想記しました。さらに言えば、「新造人間キャシャーン」や「メカンダーロボ」などがスポンサー倒産により、放送期間を短縮させられた話なども。極端な話、ロボットものや魔法少女ものは、おもちゃが売れれば、話がつまらなかったとしても、存続できるわけです。
 結局、TVの世界は売れるか売れないか、視聴率がとれるかとれないかであって、かつてのカルピス名作劇場のように、安定したスポンサーがついていればともかく、そうでなければ視聴者の顔色を伺うのは当然であり、そのことが自分で自分のくびをしめる結果になっているのだろうとも思います。
 つまり、いくら視聴率があっても、スポンサーがいなくなれば、この手のニュース番組も息の根を止められるわけであり、あるいはスポンサーの要望によって、路線変更も起こりうるわけでしょう。そう考えると、コマーシャリズム、商業主義は一見、民主制や自由主義と同様合理的なようでいて、その存在を自死に追いやる宿命にあるのか、と思わされました。

 世の中から、原発は危険だ、と言われても、原発が消滅しない事情、男系派の論理が破綻していても、男系派をお得意様とする議員がいる限り、双系主義に猛反撥する風潮が生み出されてしまっているのと類似したものなのでしょう。

 以上、感じたことを記してみました。「モーニングショー」のスポンサーが上記のような事態になれば、番組事態が考え直すわけでしょうが、それまでにどれだけの犠牲が生まれるのか、と思います。中小企業はスポンサーになり得ないので、TV広告を出すような企業は大企業にならざるを得ず、その大企業がにっちもさっちもいかなくなるには、相当の損害が出ないと分からないのだろうから。GoToキャンペーン中止の声があがっても、それを現政権がやめようとしないのは、大企業が望んでいるからでしょう。
 本当に、この缺陥だらけのシステムをかえるにはどうすれば良いのか、本来、政権を行う側が主導して、何らかのブレーキをかけてとめるべきだろうと思うのですが、ポピュリズムという、コマーシャリズムの変種ともいうべき時代の思想がある限り、これはかなり難しいのでしょう。かといって、社会主義のような国家統制は、別の意味での危険性があるわけですし。
 私はそれでも、真実や真理が知りたいと思いますし、真実を知りたくない人にも、このままでは自殺願望と同じなのだと教えたいです。詐欺にあったり、借金の保証人にされたりするよりはましだろうと思います。それほど偉そうなことの言える立場ではないのですが。仕事や病院・薬局へ行く意外は、マスクなしで過ごす、これだけでも価値があると思います。まづは「コロナ論」や「コロ問い」がもっと売れることでしょう。
 運動になってしまっていますが、これは是が非でもやらないとまづいのだと思いました。あるいは、はやくモーニングショーが潰れるか、長期的な視野を見据えて番組制作者が改心して欲しいと願います。
 (少し言葉たらずの面があったので、修正しました)。

No.35 48ヶ月前

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