ライジングの配信、ありがとうございます。 もくれんさんの記事で12月3日放送のクローズアップ現代の件、だいたいわかりました。一言で言って、患者さんやその家族に寄り添っていないと思います。新型コロナウイルス感染症のご遺体の対応については指針がある以上はそれに準じた対応を行わないといけないのはわかりますが、出来る限りの配慮は必要ですし、事実、私共も可能な限りご家族に対面の機会を作るようにやっております。人工呼吸器装着についてもそうです。高齢者でもともと体力がなく、しかもご本人も希望されていない人にその人の意志を無視して呼吸の状態が悪くなれば人工呼吸器を装着する、それは確かに医学的には正しいかもしれません(個人的にはこれについても医学的適応がないので間違いだと思います)が、医療ではないと思います。東京慈恵会医科大学の学祖である高木兼寛は建学の精神として「厳密な医学に裏打ちされた医術と、あたたかい心をもった医師を育てること」、「医学的力量のみならず、人間的力量をも兼備した医師を養成すること」でありました。病者の側にたつ全人的医療こそが時代をこえて医師がなすべき使命だからです。この建学の精神は大学の標語「病気を診ずして病人を診よ」に表現されております。今こそこの考えが全医療従事者に必要ではないかと強く思いました。 参照:東京慈恵会医科大学HP http://www.jikei.ac.jp/jikei/history_2.html
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小林よしのりチャンネル
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ライジングの配信、ありがとうございます。
もくれんさんの記事で12月3日放送のクローズアップ現代の件、だいたいわかりました。一言で言って、患者さんやその家族に寄り添っていないと思います。新型コロナウイルス感染症のご遺体の対応については指針がある以上はそれに準じた対応を行わないといけないのはわかりますが、出来る限りの配慮は必要ですし、事実、私共も可能な限りご家族に対面の機会を作るようにやっております。人工呼吸器装着についてもそうです。高齢者でもともと体力がなく、しかもご本人も希望されていない人にその人の意志を無視して呼吸の状態が悪くなれば人工呼吸器を装着する、それは確かに医学的には正しいかもしれません(個人的にはこれについても医学的適応がないので間違いだと思います)が、医療ではないと思います。東京慈恵会医科大学の学祖である高木兼寛は建学の精神として「厳密な医学に裏打ちされた医術と、あたたかい心をもった医師を育てること」、「医学的力量のみならず、人間的力量をも兼備した医師を養成すること」でありました。病者の側にたつ全人的医療こそが時代をこえて医師がなすべき使命だからです。この建学の精神は大学の標語「病気を診ずして病人を診よ」に表現されております。今こそこの考えが全医療従事者に必要ではないかと強く思いました。
参照:東京慈恵会医科大学HP http://www.jikei.ac.jp/jikei/history_2.html