スウェーデン人は、コロナの恐怖に毒されぬだけの覚悟があった。だから、目先で死者が積みあがっても、大局では動じなかった。イギリスの数理モデルのおかしさだって、グローバリズムが正義だと露ほどにも思わぬからこそ、騙されずに済んだのでしょう。未だに舶来品を神様のようにありがたがり、同胞へのマウント取りに利用する日本人とは違っていたということでしょうね。周りの国がどうあろうが我々はこうする、そうした覚悟があれば、後悔とて糧にできたはずなんです。「今の」日本にはそういう発想は皆無です。

「覚悟」は海外から輸入できません。自前でどうにかするしかない。昔は、そんなこと当たり前に理解されていたはずでしたね。処世術というのは、人生を無難にやり過ごすための方便ですから、こんなものに淫していると碌なことになりません。当座は上手くいっても、「覚悟力」が鍛えられないから、いざという時に馬脚を晒してしまう。コロナ禍のテレビで基地外じみたことを言っている人は大体これです。昔の人は、腹をくくるという表現をしましたが、これは死語になったようでとても残念に思います。