ライジング配信ありがとうございますvv

「オドレら正気か！？」拝見しました。
コロナ脳のコロナから生き延びることに囚われ、そのせいで自殺者がいくらでようと構わない狂いぶりは、小野不由美さんの「悪霊」シリーズをコミカライズした「ゴーストハント」の「血ぬられた迷宮」に出てきた、美山鉦幸という人物を連想させました。
鉦幸氏は諏訪一帯に広く土地を持つ豊かな家に生まれましたが、身体は病弱で、子供の頃に「あまり長くは生きられないだろう」と宣告を受けていました。
それ以来鉦幸氏は死の恐怖に囚われ、エルジェベット・バートリに関する書物を読んで彼女のように、若い人の血によって健康を保てると信じ、遠方から雇った女中や、自分が事業で運営していた慈善施設から逃げ出した人を捕まえては殺害と、20～30代の若者を次々と屋敷内で殺害していきました。
当然そんな方法で延命できるはずもなく、長命といえるほど長生きできず死去。
ですが鉦幸氏は死んでなおも自分の死を受け入れようとせず、「生き延びる」ために屋敷に入り込んだ若者を閉ざされた空間へ連れ込んで殺害する化け物と化し、炎による浄化で屋敷ごと葬るしか策はありませんでした。

裕福な家に生まれたのですから、人生の楽しみ方はいくらでもあったはずです。たとえ長生きできなくとも、充実した人生を送るという道も選べたのです。それが「死の恐怖」に囚われたことで、死してなおも生き延びるためならどんな犠牲もいとわない化け物として、その生を費やしてしまいました。

そんな化け物に、私はなりたくありません。