希蝶 のコメント

希蝶
No.52 (2020/09/16 18:28)
 今号も配信、有り難うございます。
 ライジングの内容とは関係なのですが、先日「東大一直線」の文庫本を古本屋で入手しまして(文庫本で3巻までだけれども)、これから読もう、と思っているところです。

 全部で何巻なのかは分かりませんが、残りも手に入れられたら、です。

 ゴーマニズム宣言・第389回「お疲れさまの真相」
 今号の感想を早々と記しますが、政治家には理想があって、自分が何をしたいのか、現状をどう変えたいのか、それが目的で政治家になるのは当たり前であって、ミュージシャンが音楽を作りたいのと、作家が小説などの文章を紡ぐ理由と同じで、それで何かを訴えたいからなんだろうと思います。けれども、現実は今の地位を保守すること、生活を安定させることに堕落してしまい、当初の思いはお預けになってしまう、あるいは忘れ去られてしまうのでしょう。やっと再開した朝ドラ「エール」でも、主人公の義妹の作家志望の女性が、元同級生の先輩作家から苛められる場面があり、また新人賞受賞で、「容姿も売り物にしているから」と写真を撮られるシーンもあって、現実の社会は、ただ何かを売り込みたいだけ、真実よりも虚像、既に定まっている権威や評価を良かれ悪しかれ維持すればいい、というふうに流されていて、それがコロナウイルス騒動にも悪い形で現れているのではないか、というふうに感じます。
 安倍晋三にも理想はあったのではないか、と「美しい国へ」を読んだ当初は思いましたが、その後にしていることは、上記のようなただお友達を喜ばせるだけで、何ら自分で新規のものを生み出そうとはしていないです。徳川吉宗でさえ、逼迫した幕府の財政を立て直すというスローガンはあり、世の中を変えようとしたわけですし、(『大東亜論』で酷評されている)明治の政治家たちにも権力慾と同時に理想があり、西欧列強に対抗できる国家を目指していたわけなのだから、いったい、彼は何のために政治家になったのだろうか、職人が親のあとをつぐような感覚でしか総理大臣職や総裁の地位を見られなかったのだろうか、と残念でたまりません。貴族の娘が職人になる、という漫画もあるみたいですが、職人になるのなら、自分で道を切り開くのが肝要だ、とも思います。
 やはり政治家は何をなそうとしたのか、何を実際にしたのかであって、それ以外に評価する基準はないでしょう。せめて在任中に殉職したのなら、まだ「気の毒に」という気もあるのですが(伊藤博文はそうですよね。そのしたことが正しかったかどうかは横において)、「お疲れ様でした」は何か社交辞令としてもピントが外れている、と思いました。日本人はそれとも、ただ何となく苦労したみたいだから、ねぎらってあげよう、というのが思いやりだと勘違いしているのでしょうか?父親にも、「ダメおやじ」は存在しますから、無条件に讃美してはならない。そのことが今後の常識になって欲しいです(「ドラ息子」もおりますから)。

 敢えてもう一言言うなら、船頭にも、舟を目的地へ到達させ、お客の無事を守るという使命があるはずです。船頭がたくさんいたら、舟は前にすすまない。一人で責任をもって、舟の舵取りをしなければならない。
 安倍は船頭ですらない、と私は思います。といっても、今回の記事を否定するわけではなく、日本人の長いものに巻かれろといった性格を如実に表した、内容の深い考察だと評価します。

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