配信お疲れ様です。気が付けば、もうお彼岸も間近ですね。日を追うごとにうら寂しくなっていきます。

「目上」の人が仕事を辞めるときは、その人に個人的に思うところがあれ「お疲れ様でした」と声をかけるのがマナーである、と世間の方々は考えているんですね。「あの」首相にもそれが必要だと考えた彼等の多くは、「庶民は社会とか国家とかいう視座を持たないのが美徳」だと思っているのではないでしょうか。

そういうのは「遥か目上の人」だけが考える権利を持つもので、下々が政治的なことに口を挟むのは分際を弁えぬ愚かな行為である。自分たち庶民は目の前の生活だけに注力し、世の中のことにあれこれ言わず、世間が間違っていようがどうだろうが、その中で最大限自助努力して生きていかなければならない。そうした、臆病と怠惰から来る思考停止を正当化して生きるのが彼等の思う「分を弁えた常識人」ということなのでしょう。ここから、世の中をどうこうする主権者という発想が生まれるわけありませんね。