こんな世相なので、小林秀雄のヒトラーに関するの短文を読み返してみました。 ヒトラーの人生観は、「人性の根本は獣性にあり、人生の根本は闘争にある」だそうです。人間は、政治家も大衆も誰も彼も、要は獣の争いをするだけだ、という確信の上に、彼の高度な政治戦術は練られて、且つ、成功した、と。 小林秀雄がヒトラーを代弁して言うには、 >人間は侮辱されたら怒るものだ、などと考えているのは浅薄な心理学に過ぎぬ。(中略)本当を言えば、大衆は侮辱されたがっている。支配されたがっている。獣達にとって、他に勝とうとする邪念ほど強いものはない。それなら、勝つ見込みがない者が、勝つ見込みのある者に、どうして屈従し味方しない筈があるか。大衆は議論を好まぬ。自由はもっと嫌いだ。何も彼も君自身の自由な判断、自由な選択にまかすと言われれば、そんな厄介な重荷に誰が堪えられよう。 メディアのコロナ煽り魔には、ヒトラーのような確信犯も、そうでない者もいるでしょうが、いずれにせよ、煽られた側は多くが自らの獣性を顕現させて、結果、世の中がサル山化しつつあるのだと思います。
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こんな世相なので、小林秀雄のヒトラーに関するの短文を読み返してみました。
ヒトラーの人生観は、「人性の根本は獣性にあり、人生の根本は闘争にある」だそうです。人間は、政治家も大衆も誰も彼も、要は獣の争いをするだけだ、という確信の上に、彼の高度な政治戦術は練られて、且つ、成功した、と。
小林秀雄がヒトラーを代弁して言うには、
>人間は侮辱されたら怒るものだ、などと考えているのは浅薄な心理学に過ぎぬ。(中略)本当を言えば、大衆は侮辱されたがっている。支配されたがっている。獣達にとって、他に勝とうとする邪念ほど強いものはない。それなら、勝つ見込みがない者が、勝つ見込みのある者に、どうして屈従し味方しない筈があるか。大衆は議論を好まぬ。自由はもっと嫌いだ。何も彼も君自身の自由な判断、自由な選択にまかすと言われれば、そんな厄介な重荷に誰が堪えられよう。
メディアのコロナ煽り魔には、ヒトラーのような確信犯も、そうでない者もいるでしょうが、いずれにせよ、煽られた側は多くが自らの獣性を顕現させて、結果、世の中がサル山化しつつあるのだと思います。