希蝶 のコメント

 コロナ論、完成おめでとうございます。書店に並ぶ日を、首を長くして待っております。

 今号の感想です。
 ゴーマニズム宣言・第379回「専門家という危険人物」
 正直言って、中世の宗教裁判や魔女裁判を思わせる内容でした。専門家と称する人たちのいかに杜撰で、プライドの塊であることか。今号のQ&Aで、そのような人たちを何と呼ぶのかという質問がありましたが、「プライドの王様」(「裸の王様」というのも、結末はそういう話ですよね。子供の言葉に耳を傾けず、最後まで行進を続けるのだから)・「エセんもん」というのはどうでしょうか?そのような人たちも、個人としては真面目に、こつこつと研究を積み重ねてきて、それこそ、先日のモーニングショーに「そもそも総研」に出演したかたのように、社会に貢献する使命を帯びたと思いこんでいる人たちなのでしょう。しかし、前提が誤っていたり、個が集まって集団が生まれてしまうと、そこに円の中心のようなものが生まれてしまい、その中心から外れたものの立場を省みることなく、自分たちの坐っている場所が中央であるかのような錯覚に陥ってしまうのではないのでしょうか。私たちは完全ではない、だから補完しあわなければならないとかいうアニメがありましたが、あの作品のような極端なものではないにしても、個人でも、集団でも完全ではないという事実を忘れてはいけないのでは、常に誤謬を帯びており、(PCR検査ではなく)自己研鑽をしなければいけない、と思いました。
 小笠原豊という学者が非常に気の毒でたまりませんでした。いっそ、今からでも光田健輔や早田皓とか、桜井方策とか村田正太の功績とか称号をすべて剥奪してやったら、という気もするのですが、それはそれで儒学的な考え方で、墓を荒らすような蛮行とさして変わらないのでしょうか。その迫害だけがすべてではないのでしょうから。
 しかし、「善人」と呼ばれる人ほど当てにならないな、とつくづく思います。親鸞が悪人正機説を唱えたのには、「善人」にうんざりさせられるような体験があったからなのでしょうか?詳しく調べていないから、分かりませんが(東京新聞に親鸞の小説が連載されていた時期があったのだけれども、時々しか目を通していなかったです)。

No.129 46ヶ月前

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