内向き のコメント

>>64

>①日本の医療制度がしっかりしていて、重症者を早めに探知できたこと
>②初期には、クラスター対策が功を奏したこと
>③国民の健康意識の高さ

この3要素だけで低く抑えられるのであれば、3月22日頃まで実効再生産数が2程度で推移し感染がかなり拡大する傾向にあったことを説明できません。①は感染者が出てからのことですから、②と③があっても3月22日頃までは拡大傾向にあったということです。

自粛というのは緊急事態宣言が発出されてから初めて始まったのではなく、それまでも段階的に強化されてきていました。

3月23日 都知事のロックダウン発言
3月24日 東京オリンピック延期決定
3月25日 志村けん感染発表、都知事が週末(26、27日の外出自粛要請)
3月26日 都知事が「夜の街で感染が広がっている」発言

3月20~22日の3連休は緩んで人手が多く感染が拡大していた。オリンピック延期決定前後から都知事が騒ぎ始めて、自粛傾向が一気に強まり感染が収束に転じた。藤井教授が仰っているように、飲み会の自粛は効果が高くその他の自粛は効果が低いので、3月下旬の自粛強化は大きな効果があったが、緊急事態宣言での大規模な休業は収束に大きな影響を与えなかった。

というように、この付近の自粛強化と収束の傾向には相関関係がはっきり見て取れると考えます。(ただし、自粛で社会活動や経済に大きな打撃を与えて感染を抑えるやり方は間違っていると思います)

で、抗体検査の結果が正しいのであれば、「まだ流行していない」というのも正しいでしょう。3月の3連休まで割とワイワイやっていた頃までは日本も感染が拡大していましたし、遺伝や体質的に日本人だけ感染しにくいという根拠もないからです。 

自粛がなくても収束したんだという考えは楽観的であり、3月下旬からの自粛で打撃を受けた職種の人や、3月初めから自粛させられていた芸能やスポーツなどのイベント関係の人などに失礼ではないかと思います。

さらに、抗体検査の結果が正しいのであれば、日本での実際の致死率は0.1%程度であり、最終的に数千万人が感染するなら数万人は死亡する、しかもこれは医療が十分に機能している現状での致死率であり、一気に感染が広がって重症者が一気に出れば医療のキャパを超えて死者はその数倍にはなり得る、ということも言えます。

ですから、抗体検査の結果を知ったとき私は落胆しました。それまではBCGの効果か、日本人はもっと致死率が低いのではないかと期待していたからです。

ですが、何万人かの死者がそんなに多くて重大事かというとそんなことはなくて、インフルの何倍かで済む(しかもそれだけの流行は1回きり)なら大騒ぎするようなウイルスではないと思います。

No.76 47ヶ月前

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