内向き のコメント

土曜日の生放送について反論する部分です。

3月25日の都知事の「感染爆発」後の話について。

スーパーや電車は混雑していても感染リスク低です。何故かというと、スーパーや電車は基本的にみんな黙っているからです。黙っていれば口鼻からウイルスはほぼ出てこないので、他人にうつすこともほぼありません。これまでクラスターが発生した状況は、宴会やライブハウスやスポーツジムのように会話したり歓声を上げたり激しい運動で大きな呼吸をしているような場合に限られています(高齢者施設や障碍者施設は身体接触が多い)。

従って、小池都知事登場後もスーパーや電車が混雑していたことをもって自粛の効果がなかったとは言えません。効果として大きいのは藤井教授も仰っている飲み会の自粛だと考えられます。3月25日かその後の週末頃から飲み会、夜の接待を伴う飲食の自粛が始まったのであるなら、その頃から感染が下がり始め、発症日のピークが4月1日でそこから下がり始めるというのは辻褄が合っています。そして、緊急事態宣言による大規模な休業は効果が薄いということになります。

私は自粛はすべきでないという考えですが(10万人死亡しても経済を動かすべき)、感染者が減少に転じた要因として(飲み会の)自粛に効果があった可能性があるということは認めるべきではないかと思います。


自然免疫について。

私もBCGによる強化など日本人の免疫が強い(重症化しにくい)ということは期待している部分はあります。しかし、日本人は自然免疫が強いからもう放っておいても新型コロナは流行らないというのは楽観が過ぎると思います。阪神、報道ステーション、屋形船、ライブハウス、スポーツジム、警察の飲み会、慶応医大、京産大、スーパーの休憩中の食事など、日本でもクラスターは数多く発生しています。ではこのクラスターが発生した場所にいた人たちが、日本人の中でも自然免疫が低い人たちの集まりだったのかというとそんなことはないでしょう。条件が揃えば日本人でも集団感染するということです。欧米と比べて抑えられている要因は、日本人が早くから新型コロナにかなり警戒心を持って予防していたことや、その後の飲み会の自粛等の効果のお陰でしょう。感染を遅らせることは日本でなら可能で、大規模な休業、自粛は必要なかったとは言えますが、それでも体質的に感染しにくい訳ではないのなら何年もトータルした最終的な感染者や死者の数は欧米と同じようなものになるのは覚悟すべきでしょう。


「8割は他人にうつしていない」は専門家会議が言ったことで、正確に言えば「調査追跡した範囲ではうつしたことを確認できなかった」です。本当にうつさなかったのかなど誰にも分かりませんから。またこれはそもそも、感染者の8割の人にうつす能力がないということではありません。感染していれば誰でもうつす可能性はあります。しかし感染後に自宅にひとりでいるような状況であれば他人にうつす可能性はなくなり、ナイトクラブのようなところに行けば大勢に感染させる可能性が出るということです。感染後の行動によって他人にうつす確率が変わるということで、その結果8割の人は他人にうつしていないということです。

No.201 47ヶ月前

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