生放送を拝見しました。本当はこれをお茶の間に届けて、文字通り世の「茶番」を笑い飛ばしてほしいところです。政府はモーニングショーを監視している場合じゃありませんね。

しかし疑問だらけです。専門家会議資料では、結局のところ、8割どころか6割接触減すら怪しかったことが分かります。スーパーやホームセンター、パチンコ屋もそうですが、三密地帯はいくらでもあったのにクラスターは大して「摘発」されていない。そもそも、肝心の緊急事態宣言前にピークアウトの事実がある。実効再生産数は出す人によってまちまち、入院者報告も後から大幅にずれてくる。一体、何が真実だったのでしょうか。

黒川検事のしょうもない理由での失脚といい、不倫騒動の頃と何も変わりません。相も変わらず、日本は世間の顔色だけで動いている。内実が怪しくても、世間さえ納得させられればそれで事が済んでしまう。コロナ禍では、そんな世間の歪みが最悪の形で成就し、日本中が正気でなくなってしまった。今後も自粛要請は「新しい生活様式」だのに形を変えて続き、生活の隅々にまで狂気が伝播していくのでしょう。それが日常になったとき、果たして正気と狂気が逆転してしまうかどうか。かつてSFで見た日常に、我々は生きているのかもしれません。