こんばんは

ライジング、今回も楽しく読ませていただきました。

前々から小林先生の指摘は鋭いな、と思っておりましたが今回も再認識しました。まさにみんな新型コロナウイルス感染症が怖いんですよ。これは一般人だけでなく医師や医療従事者も同様だと思います。確かに重症化しますし、世界では医療従事者が感染してなくなっており怖い病気といえば怖い病気のですが、この疾患の診療に従事していない場合、『実態がわからない』という部分で恐怖が増強されてしまうのだと思います。しかもテレビなどでは著名人の方がこの疾患で亡くなったと報道されると恐怖が余計増強されます。

私もこの疾患の診療にあたる前は実態がわからず恐怖を感じておりましたが、実際に診療するようになると徐々にこの疾患の全体像がみえてきましたので、今は当初の頃よりも疾患に対する恐怖は落ち着きました。落ち着いたということは全く恐れていないということではないです。恐怖に囚われずにきちんと冷静に対応できるようになったということです。

このコロナパニックを解くためには皆がこの新型コロナウイルス感染症を実感するしかないと思います。それは『隔離』だけを追求してはできません。軽症者・無症状の方が感染対策を行った上で自宅など生活の場で療養することが大事だと思います。確かに感染対策として隔離は重要な対応ですが、何でもかんでも隔離して生活の場から切り離してはこの新型コロナウイルス感染症がつくりあげた『恐怖』という名の病を克服することはできません。恐怖に打ち克つ覚悟をもつ段階にきていると思います。

ちなみに、私も新型コロナウイルス感染症の患者さんが急激に悪化して重症になった場に立ち会っています。新型コロナウイルス感染症の怖いところ、たいしたことないところ両方とも一般の方よりも実感している身ですが、早めの自粛解除を要望しております。