いい大人が、死の幻影に怯えて取り乱すのは、みっともないことです。年を取ったら生き方だけでなく、死に方も死なせ方すらも、考えなければいけない。私も人生折り返しの40代に入り、ようやく悟り始めた次第です。吉田氏も、改心したら小林先生に菓子折りもって詫びにいけばいいんです。許してくれますよ。

コロナにまつわる数々の虚妄は、現代日本人の死生観の欠如にこそ、原因がある。それを見抜いていた小林先生の慧眼には、素直に感服するしかありません。恐怖から人は差別し、保護を求め強権に縋り、似非科学のオカルトに嵌る。ならば、その恐怖を乗り越えるしかない。「コロナ論」がそのための灯火になることを期待しております。