コロナ自粛が恨めしい、そんな中でも「よしりん辻説法」楽しませていただきました。よしりん先生、ありがとうございました! てことで、今さら感想です。 今回の第三巻は人に対する洞察の深さに唸らされました。先生は「愛の物語」だと言いましたし、確かにその通りですが、僕はそれを「生き様」への愛と言いたい! 例えば、イモトアヤコ。テレビで見る彼女は喜怒哀楽が激しく、仕事も一生懸命です。よしりん先生は「笑える」と言いますが、嘲笑ではありません。「芸として、女を捨てる覚悟が潔くて、実に賢い。」好感を持っていることがよく伝わります。 また、クリント・イーストウッドの章では、「老いを受け入れて、自然に老いを晒せる方がかっこいい」…。僕は40代も中盤に差し掛かり、大分白髪が目立ってきました。少し子供っぽいところがある僕が老いを受け入れられるかは分かりませんが、少なくとも若ぶらないようにはしたいなと思います。 そして、雅子さま!表紙の満面の笑み、これに尽きるでしょう。そこに至るまでにどれ程の苦難があったか!!そんな中でも、愛子様を立派に育て上げられた…。天皇皇后両陛下の愛情を一身に受け、天才的な能力と優しさ、包容力を兼ね備えられた愛子さまに皇太子になっていただきたいですね。 しかし、一方で元ゾゾ社長の前澤には手厳しい。「拝金主義は下品だし、醜悪だし、美意識がない」確かに、僕も100万円あげる企画には、気持ち悪いものを感じました。 本人にとっては、端金でも貰う方にとっては大金であり、その争奪戦を高見の見物…きっとゲーム感覚で人の心を弄んでいるのでしょう。 尤も、本人の「善行」として、「心臓病の子を救った」ことにも触れていますが、これだって、よしりん先生は「気まぐれ」と言っています。言い過ぎのようにも思われるかも知れませんが、その真意は渋沢栄一の章を読めば解ります。もし、前澤が渋沢栄一だったらどうだったか?心臓病の研究に出資、あるいは、そのための事業を起こしてたはず。心臓病の子一人救っただけでは満足しないでしょう。 渋沢は経済には道徳が必要だと唱え、利を本位とせず、沢山の慈善事業にも関わっています。まさに「経世済民」を地で行くのに対して、前澤は金、金、金…でたまにヒューマニズム。「気まぐれ」と言われてもしょうがないでしょう。 よしりん先生が好意的に取り上げた人たちは、皆、性格も目指すところも違います。しかし、彼らは自分に正直で本気、だからこそ、自らの生を輝かせることが出来るのでしょう。 そして、僕は彼らのように本気で生きてるのか?そんなことを考えさせる作品でした。
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コロナ自粛が恨めしい、そんな中でも「よしりん辻説法」楽しませていただきました。よしりん先生、ありがとうございました!
てことで、今さら感想です。
今回の第三巻は人に対する洞察の深さに唸らされました。先生は「愛の物語」だと言いましたし、確かにその通りですが、僕はそれを「生き様」への愛と言いたい!
例えば、イモトアヤコ。テレビで見る彼女は喜怒哀楽が激しく、仕事も一生懸命です。よしりん先生は「笑える」と言いますが、嘲笑ではありません。「芸として、女を捨てる覚悟が潔くて、実に賢い。」好感を持っていることがよく伝わります。
また、クリント・イーストウッドの章では、「老いを受け入れて、自然に老いを晒せる方がかっこいい」…。僕は40代も中盤に差し掛かり、大分白髪が目立ってきました。少し子供っぽいところがある僕が老いを受け入れられるかは分かりませんが、少なくとも若ぶらないようにはしたいなと思います。
そして、雅子さま!表紙の満面の笑み、これに尽きるでしょう。そこに至るまでにどれ程の苦難があったか!!そんな中でも、愛子様を立派に育て上げられた…。天皇皇后両陛下の愛情を一身に受け、天才的な能力と優しさ、包容力を兼ね備えられた愛子さまに皇太子になっていただきたいですね。
しかし、一方で元ゾゾ社長の前澤には手厳しい。「拝金主義は下品だし、醜悪だし、美意識がない」確かに、僕も100万円あげる企画には、気持ち悪いものを感じました。
本人にとっては、端金でも貰う方にとっては大金であり、その争奪戦を高見の見物…きっとゲーム感覚で人の心を弄んでいるのでしょう。
尤も、本人の「善行」として、「心臓病の子を救った」ことにも触れていますが、これだって、よしりん先生は「気まぐれ」と言っています。言い過ぎのようにも思われるかも知れませんが、その真意は渋沢栄一の章を読めば解ります。もし、前澤が渋沢栄一だったらどうだったか?心臓病の研究に出資、あるいは、そのための事業を起こしてたはず。心臓病の子一人救っただけでは満足しないでしょう。
渋沢は経済には道徳が必要だと唱え、利を本位とせず、沢山の慈善事業にも関わっています。まさに「経世済民」を地で行くのに対して、前澤は金、金、金…でたまにヒューマニズム。「気まぐれ」と言われてもしょうがないでしょう。
よしりん先生が好意的に取り上げた人たちは、皆、性格も目指すところも違います。しかし、彼らは自分に正直で本気、だからこそ、自らの生を輝かせることが出来るのでしょう。
そして、僕は彼らのように本気で生きてるのか?そんなことを考えさせる作品でした。