上記の言葉でそのまま検索をかけると、世間に散らばった「祝福」の言葉の断片がそこかしこに現れます。純粋無垢な方には、絆を紡ぐ美しい言葉にお聞こえなのでしょう。しかし、これは「呪詛」です。間違えてはいけない。こうした一見善意に満ちた言葉の数々が、知らずうちに人の気力を減退させ、その生活を蝕み、魂をも枯れさせるのではありませんか。自粛言説は人から人へと指数関数的に再生産され、コロナへの恐怖の囚人を増やします。囚人たちは他者も同様に牢獄へ閉じ込めようとするでしょう。これが呪詛でなく何が呪詛なのでしょうか。

己の命だけでなく、大切な人の命を守るため、という自粛言説は特におぞましい。感染者は殺人鬼に見える、と「正直」に述べた方がおりましたね。結局はそこに行き着いてしまうのではありませんか。無症状がほとんどのコロナにこの屁理屈を当て嵌めれば、それこそ誰がいつ罹患しているか分かりませんから、半永久的に自粛生活せよ、になる。これが「新しい生活様式」とやらの正体です。

あまねく国民を囚人とする、しかも無期懲役を課そうというのです。他者を傷つけるなという善意も、行き過ぎれば病理になり得ます。こんなものを出す専門家とやらも、従おうという人々も、もはや常軌を逸していると言っていい。政府には体を張って止めようという人間は一人たりともいないのか。私はとても悲しくなりました。